2026年2月2日月曜日

松本清張「点と線」(昭和33年)

松本清張「点と線」(昭和33年)を平成21年新潮文庫(123刷!)で読む。
近年海外で新訳が「TOKYO EXPRESS」という名前で出版され読まれているらしいので。

実はこれが人世で初めて読んだ松本清張。なんと小学生のときw 江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを一通り読み終え、次に手に取ったのが「点と線」。当時は光文社カッパノベルズだった。高校生のころまで持っていたはずだがいつのまにかどこかへ逝ってしまった。

おそらく、鉄道アリバイトリックというものに初めて接したのが今作。たぶん今回が通算4回目の読了。読むたびに視界がクリアになっていく。

15年ほど前に音楽フェス目当てで福岡を訪れたとき、そこに国鉄香椎駅(JR)と西鉄香椎駅が本当に存在したことに感動したw (情死体が発見された海岸へは行ってない)

この本を読むと、今では失われた風景、交通インフラなどを感じることができる。まだ新幹線のなかった時代、二等車三等車があった時代、青函連絡船のあった時代を感じられる。

今回読み返して、三原刑事と安田夫妻が想像していたよりも若かったことに気づいた。

福岡の鳥飼警部と東京警視庁捜査二課の三原の往復書簡で終わるところが清張らしい。
リアリズムを追求した社会派推理小説の代表作のように言われるけど、今作のトリックは十分に野心的。日本人にとってはシャーロックよりも「点と線」のほうが馴染みやすい。

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