2026年2月10日火曜日

細野不二彦「東京探偵団」(1985-1987)

細野不二彦「東京探偵団」(1985-1987)の2002年メディアファクトリー文庫版全3巻を手に入れた。

これ、昨年10月に第1巻(2013年新装版)のみを110円で手に入れ、2巻3巻もほしいな…と、ずっと探していて、今年の1月末になってやっとBOで見つけた。これは2002年版らしい。第2巻と第3巻は各250円だった。

しかも、2002年版も110円でその店にあったので、3冊一緒に買って連れ帰った。2002年版と2013年版では表紙イラストが異なる。イラストのタッチも異なる。異なる巻で3冊そろうのは居心地が悪い。

これ、こどものころ小学館ビッグコミック単行本を3巻まで持っていた。文庫だと第2巻の真ん中にある「大江戸風流華」までに相当。今回全3巻を手に入れたことで、やっと全作読める。

昭和バブル時代の12歳少年少女探偵CITY-JACKER、シティジャッカーが、湯水のごとく金を使いバラマキながら事件を解決するシリーズ。

主人公ジャッキーは頭脳明晰クールキャラでかわいい感じの絶世の美少年。
相棒のマリーンは守銭奴庶民少女。ポパイは坊主頭でずんぐりむっくりでほぼ何もしゃべらない怪力の変態。
その司令官で団長クイーン(王道さやか)は巨大財閥コンツェルン王道グループ総帥の孫娘。神保町の探偵事務所で事務連絡の仕事をこなす大人の美女Rの、以上5人がレギュラー出演キャラ。

そして、怪人20面相みたいな悪党の怪盗バロン・ブラック(黒男爵)は30代美青年。
このマンガが攻めてるところは、主人公ジャッキー12歳と30代男バロンがともにゲイ。12歳美少年がゲイって、今ならBLである設定かもしれない。

こどものころは同じマンガを何度も何度も読んだ。自分はこのマンガを読んで初めて知った東京の場所もある。石神井公園に三宝寺池があることを知ったのもこのマンガ。後に石神井まででかけて、そこに池がほんとうにあって感動したw

今回全巻読み通して気づいたこと、それは、少年コミック誌(小学館ビッグコミック)から青年コミック誌(週刊ヤングサンデー)に連載が移ってから、作画と内容のクオリティが眼に見えて下がったこと。

正直、第1巻の高いクオリティを第2巻前半までしか保てていない。作画が甘くて雑で状況がよく伝わってこない回が増える。正直、内容もあまり面白くなくて失望。自分にとっては第1巻と第2巻前半のみあれば良い。
あの終わり方はほぼ打ち切りだったのではないか?何分、昭和時代のことなので詳しい事情がわからない。

てか、今となっては昭和時代の少年探偵ものが貴重。昭和の風景が貴重。
連絡をとるためには電話ボックスに並ばないといけない。
東京山手線はまだ国鉄。後楽園球場では日本ハム-南海のペナントレース最終戦。昭和時代のなつかしい実在の人々がモデルの人物も登場。思う存分昭和バブル時代を味わえる。

このメディアファクトリー版刊行時に「CITY-JACKER2002 人肉蟲の迷宮」という回が書き加えられた。たった15年の間に細野氏の作画タッチは大きく変わったし、内容が怪奇SFになってしまった。まるで小栗虫太郎「人外魔境シリーズ」のようだった。

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