脚本は徳永友一。音楽は遠藤浩二。ROBOTの制作で配給はアスミック・エース。
かつて仲の良い幼なじみ同士だった片親家庭の男女が、親同士の結婚によって一つ屋根の下に暮らす義理の姉弟になった高槻湊(森七菜)と高槻透(松村北斗)。
ある出来事から姉は潔癖症になり、弟は10又をかけるほど女グセの悪い高校生に。
そして大学生になるとなぜか同じ大学。姉は弟に「接近禁止」契約を強要。弟も姉を嫌う。
姉みなとはなぜかギャルJKファンション&メークで渋谷。いきなり弟とどかーんと接触転倒。「え、みなと?」とガン見されるも、姉は人違いだと言い逃れ。
だが以後、弟は姉が変奏した架空のギャルJK野口みなに一目ぼれ。そんな一途に無邪気でピュア弟の想いを断りきれず、変装した姉と弟とのダラダラ交際が始まるという、そんなバカな?!というストーリー。
まったく予想してなかったのだが、この数年間に見たあらゆるJK向けスイーツ映画の中でこれが一番面白い!w
ストーリーがまるで古典落語。女郎と徳三郎のような関係。変装と焦って言い訳のドタバタコメディ。男も女もバカとしかいいようがない。
文学の香りもする。それでいて視聴者を納得させる舞台設定。この映画の脚本家にも監督にも感心しかしない。
ヒロインみなとは大学で日本史研究サークルに参加。日本のお城マニア。部屋に城プラモや大阪城ポスターが貼ってあるなど、ちょっと普通でない、見た目の地味な女子大生。この普段着すぎる地味森七菜がぜんぜんかわいくないw
その一方、弟とおるが姉の変装を見破れないとかおかしい。こいつが頑なすぎてちょっと怖い。
ヒロインの女友達が堀田真由なのだが、これがザ・堀田真由という役柄。地味ヒロインと違いすぎる派手なギャル。
そして小関裕太がザ・小関裕太。またしてもアテ馬。この俳優はこういう役のスペシャリスト。爽やか長身ハンサムでいいやつなのに最終的にヒロインにふられる。小関に感心しかしない。
ヒロインの母親が相田翔子さんなのだが、20年前の「花とアリス」や「虹の女神」のころとほとんど変わってない。驚き。
こんな軽いバカドラマ、しっかり見る必要のないやつだろうと見始めたのだが、いやいやこれは面白いし傑作だと感じてた。やや種明かし独白部分が長いかなとは感じたが。
そして、森七菜はギャルのほうがかわいい。それに演技が上手い。この映画を見つけれてよかった。
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