2025年3月20日木曜日

夏目漱石「硝子戸の中」(大正四年)

夏目漱石「硝子戸の中」を新潮文庫で読む。これはまだ読んだことがなかった。
大正四年1月13日から2月23日まで朝日新聞に掲載された全39編からなるエッセイ集のような本。

夏目漱石は晩年はずっと胃潰瘍に苦しんでいて、1年のうち1ヵ月は寝込んでいた。頬杖をついて窓の外を眺めていただけなので、そのエッセイのネタは主に幼少時の回想だったり、昔の知り合いのことだったり、誰かの訃報だったり。

なのでまるでお年寄りの話を聴いているかのよう。とても40代男の書く内容だとは思われない。

末子だった漱石は里子に出されていたことを知らなかった。実の両親を祖父母だと思っていた。想い出の中の母は老婆だった。

物書きとして全国に名の知られた漱石先生の自宅には多くの手紙が届いたわけだが、中にはめんどくさい人がいて、めんどくさいトラブルに巻き込まれていた。

漱石先生の幼いころに自宅に御用盗が入ったことがあったと知った。薩摩は江戸で乱暴狼藉。酷いしサイテー。

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