ピアニストの清塚信也と歌手でモデルの鈴木愛理がMCを務めるEテレ「クラシックTV」はほとんど見たことがなかったのだが、1月16日放送回は鈴木愛理とショスタコーヴィチが見たくてチェック。この番組をちゃんと通して観たのは今回が初めて。
慶応卒の鈴木愛理からすると知的な教養番組「クラシックTV」のレギュラーは保持したい大事な仕事。
しかし、自分が見たところ、鈴木愛理にそれほどクラシック教養知識はないものと思われる。かなり以前に見たとき、鈴木愛理が「ラフマニノフって名前をまったく聞いたことない」と答えていたから。
なのでたぶんショスタコーヴィチという名前もまったく知らなかったはず。でも、この番組はそんなレベルのクラシックリスナーを対象にした番組。
今回は「光る君へ」で藤原道兼を演じて世間に浸透しつつある俳優・玉置玲央をゲストに迎えていた。この人って若月佑美と結婚した人なのか。39歳なのか。
この回の告知番宣で、清塚が弾くショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第8番の冒頭の3フレーズ提示に対して「そう!そうなのよ!」みたいな反応を示していたのを見たことも、この回をわざわざチェックした理由。もしかして…、この人はタコオタなのか?
だが、たぶんまったくのクラシック初級リスナー程度。初見の印象にコメントをするための役どころ。ちょい失望だが、世間一般のショスタコーヴィチへのイメージはこんなものかもしれない。普通の人には理解できない音楽。
清塚が交響曲第7番第1楽章の侵攻のエピソードのモチーフをピアノで弾いて、「これが10分続く」に対する鈴木愛理の驚きの表情が可笑しかった。ま、それが世間の普通の反応。
あとは第3楽章冒頭の悲痛なエレジーをN響メンバーがスタジオで演奏。オーボエとE♭クラリネットの高音箇所を聴いた後の鈴木とゲスト玉置のナイスなリアクションも良い。
ショスタコーヴィチが心の内を韜晦しながら作った楽曲の複雑さと諧謔と精神分裂気味さの魅力を、30分で視聴者に伝えるのは難しい。ショスタコーヴィチを聴きすぎてる人を満足させることは難しいw
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