日向坂46の4期生ムービー「ゼンブ・オブ・トーキョー」を友人と一緒に見てきた。
監督は熊切和嘉。脚本は福田晶平と土屋亮一。音楽は池永正二。製作幹事・配給はGAGA。
これ、見に行くかどうか迷ってた。自分は日向坂4期生の名前を覚えてないw それにそれほど可愛いと思う子が少ない。
だが、わりと面白いという評判も聞く。それに、主演の正源司陽子ちゃんが出演してるConton Candy「急行券とリズム」 MVの雰囲気が、どこか2000年代初頭を思わせて良い感じ。これは自分の求める映画かも知れない。
公開から1カ月以上経った平日の18時台。東京西郊のイオンシネマで見てきた。観衆は我々を含めて8人だった。
修学旅行の自由時間を班長として張り切って企画プロデュースして仕切る正源司陽子がかわいい。日向坂で今いちばん別格にカワイイのは正源司で間違いない。この子は声を張っているとき、声のトーンがずっと高い位置でフラット。台詞回しは素人ぽいが、むしろそこが良い。聴いていて心地よい。声がかわいい。
映画序盤の10数分は何か新鮮で面白い映画になってくれそうな予感がした。もしかして令和の「櫻の園」型青春群像劇ムービー?
東京ゲリラ撮影の混雑シーンがまるで市川準映画のようでもあった。
せっかく事前調査をがんばったのに、浅草花やしきが定休日だったり、月島もんじゃの店が開店前から大行列だったりして予定が狂う。思い通りにいかない。それは青春あるある。ちょっと可哀想だな。
この映画はそんな正源司のオフビートとペーソスを描くのかな?と思ってたら、正源司シーンは思っていたほど多くなかった。正源司が主役というわけでもなかった。
そこから先は各自の自由行動。気になる男子を追いかける者。もともと東京出身だが地方へ転校してきた女子と、その女子を羨望する者。押し活で限定Tシャツゲットのために奮闘する者、さらに東京滞在中にアイドルオーディションに参加する者…。
坂道グループの子たちは演技のできる子が多いのだが、ごく普通のピュア女子高生を演じた平尾帆夏がとくに演技が上手だと感じた。
自分としてはギャル山下葉留花に注目してる。この子の笑顔は太陽のような輝き。正源司と同じぐらいカワイイ。
渡辺莉奈にアイドルになるよう勧める小坂菜緒のシーンは「呪い」を掛けてるなと感じた。高校修学旅行からアイドルを目指すのは遅いと思う。
自分はリアルを感じない脚本にイライラしてしまう病にかかっている。そもそも修学旅行で東京に来ている子たちがあんなにも偶然に相互に出会わない。
それに「写真撮ったよね?」と話しかけてスマホをチェックしにくる自意識過剰ババアが気持ち悪くて身の毛がよだった。超絶不快でイライラした。
こんなやつと関わってはいけない。誰かの撮った写真に写り込むことが嫌だとしても、見ず知らずの人に話しかけてくるな。無礼だろ。人に何かをお願いするなら言い方ってものがあるだろう。
そのスマホ写真を消去したところで、お前はどこかのウェブカメラに映ってる。これって警察を呼んで立ち会わせるのが正解?それとも「東京地裁へどうぞ」とか言うべき?自分なら無視してダッシュで逃げる。
それに生徒のスマホを取り上げる引率先生八嶋智人はなんなの?スマホないとはぐれたときに連絡つかなくなるし、写真撮ることもできないだろ。この先生の判断と行動が異常に感じた。
この先生は冒頭で「他人に迷惑をかけるな」と指導する場面があるのだが、伏線として上手くない。
あと、順番に並んでクレーンゲーム5回挑戦中に、その友だちが横からやってきてじっくり話し合ってるのは何?そんなの後ろに並んでる人たちはイライラするじゃん?
スマホチェックばばあも冒頭で路上喫煙を上司から注意されている…という説明セリフがあるのだが、これも脚本演出として上手いと思えない。
タクシー運転手として渡辺莉奈をオーディション会場に送り届けて「がんばれ」とか言わせたところで気持ち悪いクレーマーから何も挽回してない。
だが、オリジナル脚本でここまでできればアイドル映画として十分に目的は達成している。80点ぐらい。
それにしても今の高校生はスマホがあってうらやましい。スマホがあればなんだってできる。
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