2009年12月19日公開の「ミッシェル・ガン・エレファント“THEE MOVIE” LAST HEAVEN 031011」(2009)を見る。
2009年7月にアベフトシが急逝し世間をザワザワさせていたタイミングで製作された映画。監督は番場秀一。配給は日活。
ドキュメンタリー&2003年10月11日幕張メッセでの解散ラストライブをほぼフルで見せる音楽ライブ映画。
年末に最大級の訃報を聞いてしまった。チバユウスケの突然の死。追悼のためにも今になって見ておく。昨年末に駆け込むように見た。
それにしても幕張の聴衆が多すぎて驚く。ライブ開始冒頭の01.「ドロップ」02.「ゲット・アップ・ルーシー」からもう聴衆がトランス状態にある。
ドキュメンタリーパートはライブの間にところどころ挟まれる。一番古いもので1996年のインタビュー映像。そして渋谷クラブクアトロでのメジャーデビュー告知MC映像なんかが挟まれる。4人とも「ああ、20代なんだな」という感じ。
よく意味がわからないのが、冒頭のフェス映像?でスタッフが収録カメラに「電源切るぞ」とキレぎみなこと。なんでそんな態度?映像が断片的すぎて考える余地が与えられない。
あと、仙台のツアーが照明器具トラブルで中止になる事故映像とか生々しい。
でも一番の衝撃は、ラストライブ終演後にフロア上で放心状態のライブキッズたち。風呂上がりのように汗でテカテカツルツルした端正な顔と顔。
この子たちは見たところ20歳が中央値という感じだが、もれなくみんな20歳年を取ってるというあたりまえの事実について想うと愕然とする。ゼロ年代前半はもう思い出せないぐらい遠い昔。
自分もライブは卒業した。このオーディエンスを見てると、ああ、もうあそこには戻れないなと強く感じた。誰もがみんなその年代でしか経験できないことをやってるんだなと。
アベフトシ、そしてチバ。とにかく最初から最後までみんなテンション高いのだが、今見てる側からすると、もうみんな死ぬの?という寒さと寂しい感情が勝る。
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