赤川次郎「恋愛届を忘れずに」を1989年角川文庫版でよむ。初出は1986年実業之日本社刊。
こいつも無償でたくさん頂いてきた古い赤川次郎文庫本の一冊。
「週刊小説」誌に昭和59年から60年にかけて掲載された4本の短編を収録した一冊。掲載順に読んでいく。
「私への招待状」
仲良しアラサーOL二人組に届いた結婚披露宴招待状は何者かの悪戯?ハンサム若手エース社員を巻き込んでズルズルと犯罪に手を染めていく悪女短編。松本清張を読んでるかのよう。
「恋愛届を忘れずに」
いつもより奮発して銀座でランチしてたら、事務員OL風の女の子に泥棒呼ばわりされた青年。話を聴くと会社の命運がかかった書類をちょっと目を離したすきに盗まれたらしい。こんな新入社員にそんな大事なものを運ばせるとかなにかおかしい…。
これは都会的でおしゃれな素人探偵カップルの話。クリスティや横溝の昔からあるような短編。
「町が眠る日」
団地の林で絞殺された少女の遺体を発見した老人とその後のドタバタ。
「私からの不等記号」
昭和60年って40歳会社員と16歳女子高生が援助交際してても何も問題なかった?!
どれも暇つぶしに各10~20分もあれば読めるライトな読物。たぶん、数日後には忘れてる。表紙イラストはまるで内容を表していない。
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