2022年5月15日日曜日

E.T.(1982)

2022年になってついに、スティーヴン・スピルバーグ監督「E.T.」(1982 ユニバーサル)を初めて見る。公開から40年越しで見る。
自分がこどものころからもうメチャクチャ有名な映画だったのだが、きっとこどもっぽい内容だろうな…と今に至るまで放置していた映画。それにそもそもETが可愛くないw
ただ、ジョン・ウィリアムズのテーマ音楽は大好き。

結論からいって、もっと早く見るべきだった。ずっと引き込まれて115分間まったく飽きずに見れた。見終わったあとに笑顔になれた。夢があってよい。

子どもたちの演技がとても良い。エリオット少年、幼い妹ドリュー・バリモア。
あと、スピルバーグの映画ではミドルティーン少年たちはみんな不良。町の少年たちの顔が悪そう。

山間の盆地にある新興住宅地が舞台なのだが、どの家もみんなでかい。敷地すらもデカい。ガレージもデカい。道幅も広い。明らかにアメリカ人は日本人よりも裕福な暮らしをしている。

スクールバスの中がカオス。カエルの解剖をする小学校の教室もカオス。笑えた。
基本、子どもたちの演技なので、セリフがなくてもパントマイムとして十分に面白い。英語がわからない日本の子どもたちであっても面白いと思う。
この家庭に父親がいない。メキシコの話題をすると母親のメンタルがおかしくなる。父はメキシコに行ったまま帰らないってこと?

異星人と少年の心温まる交流を描く前半。ETがかわいくないカメみたいな顔で受け付けないw
物置で出会った何か生き物に、人間の食べ物、お菓子、コカ・コーラを与えてはいけないと思ったw

あの腰に鍵束をチャラチャラさせて何かを探してる男たちの一団はなんだ?と思って見ていた。
この映画、なぜか大人たちが腰から胴体にかけてしか映らない。たぶん子どもたち目線ってことか?

どうやって一般家庭内の会話を盗聴してる?FBIか何かか?と思ってたら、家にNASAの宇宙飛行士みたいなのがやってくる展開がシュール。なんだか急に雰囲気が変わってきた。そりゃそうなるよな…という急なリアリティ路線。感染症対策?厳重な防護服。
後半になると他の大人の登場人物たちも顔が映る。あれだけ多くの医師が真剣に治療するのにET死亡?!

もう最初から最後まで、ジョン・ウィリアムズの音楽がフルオーケストラでガンガン鳴ってる。まるでワーグナーの楽劇を一本見終えたような充足感。まるでドラマと音楽が対等かのよう。音楽に合わせて映像がつくられたかのようにすら感じた。

ハロウィンってこの時代からもう化け物や死人の仮装をしてたのかと驚いた。
あと、マウンテンバイクってこんな昔からあったのかと驚いた。
クライマックスシーンはちょっと泣いたw 子どもも大人もみんな楽しめる名作!

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