自分、「魔女の宅急便」だけは十代の頃に1回見たきりで以後一度も見ていなかった。本当に久しぶりに見た。
13歳になったら魔女の子は家を出て魔女修行に出かけるという話。原作は角野栄子。
ヒロインの家族たちや村人たちとかもうなにもかもまったく覚えていなかった。
魔女もラジオ天気予報で門出の日を思い付きで選ぶのか。
主人公キキは箒にまたがって夜空を飛んでいく。舞台は日本人のイメージする架空の想像上の欧州。てっきり英国風だなと思っていたのだが、地上を走る車が右側通行だ。
空を飛んでるとお高く留まった先輩ツンツン少女魔女と出会う。ユーミンの音楽を止めるよう言われる。
突然の雨で雨宿りした貨物列車にの機関車の先頭に「NB」と書いてある。自分はドイチェ・バーンぽいと思ってた。
ヒロインが一晩寝て起きると列車は海岸を走ってる。進む先には大きな町が。貨物車の屋根からヒロインが空へ飛び出す瞬間から数分の間が天才の所業。見る者の想像を超える。久石譲の音楽がとても合ってる。
この街がどこか?昔からいろいろと考証されている。ドブロヴニクでは?ゴットランド島では?自分のファーストインプレッションとしてはリスボンを連想した。コペンハーゲンかもしれない。今ではいろいろな証言インタビューなどから、様々な街をロケハンしていいとこどりして創られた街であることがわかってる。
この街がかなりの都会。ひょっとするとマルセイユほどある。人々の服装や走ってる車などから判断すると50年代?60年代?
この街の人々が魔女を目撃して驚くのだが、我々の感覚からすると驚くレベルがそれほどでもない。「まあ空飛ぶ女の子もいてもおかしくないだろうな」というレベルの驚き。
ヒロインはパン屋で寝起きするようになる。13歳少女の自立と自身の特殊能力を活かした資本金ゼロ起業がテーマ。
見ているといろいろ不安になる。もしも途中で事故に遭って届け物が破損したら?指定時間に間に合わなかったら?保険をかけなくて大丈夫なのか?
で、実際、届け物を突風にあおられ落としてしまう。鳥の群れからの襲撃に遭う。
仕事の依頼先で年寄りの世話仕事もする。やっとニシンのパイを焼きあげ雨の中を必死に届けたのに、届け先(貴族の家か!という豪邸)であまり歓迎されない。宮崎駿に言わせればこれがお金をもらうプロの仕事…というエピソード。映画として1回落ち込むシーン。それどころかスランプモード期間が長い。
ほぼ初めて見るぐらいにまるで何も覚えていなかった。ツェペリン飛行船みたいなものとかまったく覚えていなかった。こんなディザスタームービーだったっけ?
ほぼすべてが新鮮だった。
このアニメ映画を見た少女は荒井由実の「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」を歌えることが多い。
日テレの鳥人間コンテストもこの映画とも連動?
あと、自分は昔この映画のサントラを持っていた気がする。いつのまにかなくなってた。
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