「真・鮫島事件」(2020)を見る。これもコロナ下公開((コロナ下制作))映画。脚本監督は永江二朗。制作はキャンターで配給はイオンエンターテイメント。
ネット掲示板上で「鮫島事件」として語られ、誰もが口を閉ざすネット都市伝説がテーマ。
主演が武田玲奈なので見た。
ヒロイン武田玲奈は新宿の街を歩きながら友人たちとスマホで会話。ショートパンツ姿がすごい。痩せてるしスラっと脚が長い。化粧が濃い。鼻が高い。
登場シーンからもうマスク姿だ。それでも顔の小ささと目の大きさがハッキリわかる。
自宅に帰るだけで不気味で不審な現象が起こる。エレベーターの作動が異常、不気味な何かがそこにいる。
家に帰ってマスクを取る。まずすることと言えばイヤホンつけてパソコンの電源を入れる。コロナ禍で自宅で気の合う仲間とリモート飲み会。
ずっと顔のアップの画像。カメラが近くて毛穴やシミまでもハッキリくっきり映る。こういうの女優は嫌じゃないか。
ちょこちょこと背後にサダコみたいな女が映り込んでいてビビる。このヒロインの部屋がわりと広い。
そして高校時代の同級生あゆみの無残な死。その彼氏(?)が芝居がかった慟哭で仲間たちへ「お前らのせいだ!」と騒ぎ立てる。その男も騒々しく何かに呪い殺される。
パソコン画面と部屋の中で進行するホラー。秋元康が企画した「リモートで殺される」とほぼ同じ質感のコロナ禍ムービー。
ネットインフラにすら作用する物理法則無視ホラー。そんなバカな…というお化け屋敷のような展開。
一人暮らしでこんな恐ろしいものが部屋にやってくるとか、たぶん泣く。夜中にドアをがんがん叩かれただけでもホラー。
SNSで拡散する呪いホラーはかれこれ15年以上の歴史がある。「着信アリ」の時代とそう変わっていない。若者はまず検索。
いわゆる「鮫島事件」のことを調べていたことが原因で起こる恐怖。その事件の真相を知ったものは必ず死ぬ。「リモート飲みとかいいかげんにしなさい!」と、ウェブカメラに向かってマジギレ説教する管理人おばさんがリアルに嫌な怖さ。
武田玲奈が謎を解くために必死でネット検索。その呪いを解く方法は安直じゃないか?その情報を信じていいのか?決めつけていいのか?
事件に巻き込まれたヒロインの兄がバイク事故!というシーンの直後に「着いたぞ」って可笑しい。思わずツッコミを入れた。
異世界とスマホで繋がってる。この兄もよくこんな不確かな妹の指示に従ったりできる。まるでゲーム画面。結果、「お兄ちゃん、逃げて!」ばかり。「七つの大罪」って何か関係あったか?
若手俳優たちのウェブカメラに向かった演技が迫真。必死の怒鳴り合い。
映画としての出来は俳優の演技にのみにかかってる。こういうB級ホラーでキャリアを積み重ねることがその後の大きな仕事につながる。ラスト3まで生き残る男の止まない悪態がうざい。小西桜子がいちばん演技が上手い。
80分という時間がちょうどよい。低予算ホラーとして期待したものが期待したボリュームで出てきた。だが、劇場公開するクオリティになかったかもしれない。もっとかわいい武田玲奈が見たかった。
主題歌は清水理子(虹のコンキスタドール)「ツグム。」
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