2022年3月15日火曜日

エクス・マキナ(2015)

アレックス・ガーランド脚本監督の「エクス・マキナ Ex Machina」(2015 ユニバーサル)を見る。英国のSFスリラー映画。日本での公開は2016年。

先端IT企業で働く若手金髪青年プログラマー・ケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、全社員抽選の社長宅訪問権が当選。他の社員たちから祝福を受ける。

そしてヘリで雪原を超え森の中のネイサン社長邸へ。いくら富を独占しようともこんな広大な土地を独りが独占していいわけがない。できることならこんな成金社長になんて会いたくない。だがケイレブは有頂天。
ヘリが着陸した草原から社長宅までキャリーケース引いて川沿いに歩いていけ?なんだかアメリカ横断ウルトラクイズの罰ゲームのような絵面。クマに襲われたらどうする。

そもそも社員の誰も会えない社長って何なの?この社長(オスカー・アイザック)が髭面メガネボウズ頭タンクトップ激キモ野郎。初対面は気さくでフランクな感じ。

ケイレブ青年がネイサン社長宅に呼ばれた理由。それは極秘のAI実証実験チューリングテストだった。光栄なようで強制。窓のない部屋に監禁され監視される。外部と連絡も取れない。
で、エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)という歩いて喋る女性型AIアンドロイドと対面。自然な挨拶と対話をする。
(このエヴァがかつて「世界を滅ぼすわ」と言ったソフィアに似てて不安を感じる。)

さて、夜だし寝ようかと思ってリモコンスイッチを入れるとエヴァの部屋の監視カメラ映像。すると突然停電?!社長の言う事がなんかヘンだし不審な点が。優秀なプログラマー社員として意見を言ったりするのだが、ことごとく社長から否定される。

朝になればキョウコという無言で動くメイドにヒイィと驚く。このキョウコというキャラがわりと印象が強い。日本人に見えないのだが、日系英国人モデルらしい。

停電してるわずかな間にエヴァが「社長の言う事を信用するな」と言ってくる。なんか嫌な感じ。この停電が頻繁に起こるのに社長が何も対策をしてないことがちょい不自然。いったいいつまでこの社長は自宅で飲んだくれてる?

ケイレブはアンドロイドのエヴァを愛するようになってしまった。(この研究施設から逃げるためにケイレブを利用?)
ついにケイレブは社長に反抗。酔いつぶれて眠ってるあいだにカードキーを奪い侵入できない部屋に入ってカメラ映像を調べる。「何だこれ?!」複数の女性型AIアンドロイドを発見。

このままではエヴァも書き換えられる。ケイレブはエヴァと停電を起こして一緒に逃げる計画。
そうなることはすべてネイサン社長のお見通し。だが、社長が寝てる間にケイレブがプログラムを書き換えてたことは想定外。
エヴァを破壊しラボに戻そうとするネイサンをキョウコは刺殺。この映画、ずっと静かな展開で退屈しかけてたのだが、ヤダ、急に怖い。ネット上の悪意をため込むAI検索エンジンを作ったマッドサイエンティストの末路。

エヴァは傷ついたパーツを他のアンドロイドと取り換え、衣服を着て社長宅を出て森の中を歩く。人ごみに紛れていく。
ケイレブは閉じ込められたまま置き去り。誰も知らないへんな計画に巻き込まれちゃいけない。
でも、社長が連絡がまったく取れないままってありえないので、やがて社員たちが社長宅にやってきてケイレブは発見されるのでは?

皮膚がめくれるシーンが怖い。ノルウェーの風景が美しい。金持ちは何やったっていいわけじゃない。

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