2021年9月4日土曜日

浜辺美波「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020)

映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020 東宝)を見る。今ではすっかり日本映画におけるトップ若手女優の浜辺美波が主演。
市川南制作の東宝映画。2020年夏休み映画。(去年は学生はずっと夏休みみたいなものだったが)

今作も咲坂伊緒の少女コミックが原作。自分は知らなかったのだが「ストロボ・エッジ」「アオハライド」と同じ作者。そして監督脚本もおなじみの三木孝浩。自分、この人の映画をかなりの高確率で見ている。
おそらく、タイトルとビジュアルから判断して高校生たちの三角四角関係の学園恋愛もの。恋がすべてという環境と季節。
浜辺美波と並んで名前が表記されているのが北村匠海。「君の膵臓を食べたい」コンビということで注目も集まる。

さらに、浜辺と同じ東宝芸能シンデレラオーディション出身の福本莉子。「映像研」でも浜辺と福本の絡みがあった。二人は同じ年同じ学年。話題も合う仲良し。
フレッシュなヤングスター3人ともうひとりが赤楚衛二。仮面ライダー俳優らしい。25歳で高校生役。
開始から4人が憂鬱な表情をしていて暗い。色合いが淡い。
浜辺と福本の桜咲通学路風景が美しい。白い長そでセーラー服と、膝上丈が適切なスカートの調和が美しい。
朱里(あかり)浜辺美波が社交的で明るく友だちも多い役。由奈(福本莉子)は人見知りでうつむきがち。「映像研」の逆を張った設定。なんか、少女コミック的に福本のほうがヒロインっぽいキャラ。

浜辺「家に遊びに来ない?」
福本が訪問しドアを開けたらそこに憧れの王子様。理央(北村匠海)が座った目つきでみてる。え、双子の弟なの?!
浜辺が福本の表情を見てすべて察する。「もしかして…」ニヤッと笑う浜辺が悪そう。
弟北村は頭がいい設定。なぜかおうちで勉強会。浜辺がずっと余裕の表情でニヤついてる。浜辺が終始保険会社のCMのような質感。

福本と北村をふたりきりにして買い出しに出かけた浜辺が乾(赤楚)と路上で出会う。集合住宅で育った高校生たちのドラマ。同級生も同じマンション。

北村と福本が勉強してるところをノックをせずに母戸田菜穂(この人はいまも美人)が。そこに浜辺が戻ってくる。おどおどする母に浜辺がヒステリックに口論。

この母が北村と浜辺がふたりきりでいることを警戒?なんと、北村くんは再婚相手夫の連れ子?!つまり、浜辺と北村は血のつながらない姉弟?!なにそのザワザワ設定。そういう立ち入った同級生の秘密とかできれば知りたくなかったw
理央はモテ男。話すときも下を向いている由奈の両頬をぎゅっとつかんで上を向かせる。壁ドンに続く新しいパターン。

朱里と理央の姉弟の関係は、理央から乾も聞かされる。乾はそんなふたりの関係を何も言わない。
朱里は洗面所で着替えてる弟理央とバッタリ鉢合わせしたりする。狭い集合住宅だとこういうことが起こる。母の心配も当然っちゃ当然。このへん、なんかジメジメした描き方。
家に居ずらいと近くのコンビニで雑誌でも立ち読みするしかない。乾と出会って身の上話。母親がバツ2というつらさ。朱里と乾はいい感じ。

その一方で由奈は理央に告白。「でも、ごめん」由奈は朱里の胸で泣く。
体育の授業中熱中症で倒れた朱里を乾くんはお姫様抱っこで保健室。理央は朱里を問い詰める。「カズ(乾)のこと好きなの?」「ちょっと!やめようよ。姉弟で恋バナとかさ、気持ち悪いし。」やっぱり三角関係の中心は浜辺か。

ついに理央は朱里は禁断のキス…。朱里は激怒。「ノリでしていいことと悪いことがある!」怖い顔してるときの浜辺美波は美しいw 
けど、しばらくポーっとしてなすがままにまかせてなかったか?嫌なら即顔をそむけるだろ。
理央は朱里にキスしたことを由奈に告白。は?なんでそんなことを話す?由奈は体がぎゅっと強張る。

中学時代の回想。朱里は理央に告白されることを覚悟で雨の中公園に向かおうとするのだが、玄関先で母から理央父とおつきあいしてることを知らされる。それは娘絶句。
でも、「えーっ?!奇遇ぅ~、アタシも理央くんとつきあってるんだけど!w」とか言ってみるべきだった。そう言われた大人の顔を見てみたい。

今度は祭りのよるに朱里は乾くんに「あたしたちつきあってみない?乾くんアタシのこと好きでしょ?」
なのに断られる。お似合いなのになんでだよ?!ここ、自分も浜辺と同じように口あんぐり絶句。あの雨の日のキスを見てたのかよ。

さらに文化祭に朱里の元カレまでも登場。こいつが女子たちに無理やり連れてこられた感じで朱里のことが嫌いそう。朱里は心構えについて説教される。
朱里と乾くんがとてもいい感じ。
そんなとき、朱里の継父は仕事でアメリカ転勤。朱里はアメリカ行きを決意。理央は残留。いろいろあるな。

予想に反してずっと高校生会話劇映画。4人の男女がみんなハッピーエンド。恋も手に入れ未来もある。それが少女コミック映画というものか。とても長く感じた。
今まで見た浜辺美波映画の中でいちばん浜辺が美少女JKに撮れてる。生脚短パン姿も拝める。少女のような風貌でいてすごく大人に見える。浜辺は今後もまだまだ人気が上がっていく。国民的女優になっていくだろうと思う。

主題歌はOfficial髭男dism「115万キロのフィルム」。

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