2021年8月24日火曜日

飯豊まりえ「ひねくれ女のボッチ飯」(2021)

テレ東で飯豊まりえの主演ドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」全8話を完走。テレ東はこんなドラマばかりだが、毎週楽しく見た。

このヒロインが仕事を辞めコンビニバイトをしている。友だちもひとりもいない。ストレスを浴び心の中で毒づく。
インスタのオススメに出てきた「ホワイトホース」(フォロワーはこの女だけ)の食レポを見て同じ店に一人で出かけて同じものを注文し、ひたすら心の声で論評する。
信じられないが本当だ。こんな連ドラが成立する国は日本だけではないのかと思わずにいられない。

で、行くお店がすべて若い男子学生やサラリーマン、労働者が行くような普通の定食屋食堂。店の外観、雰囲気、メニュー、常連客をつっこみながら食レポ。
登場する料理がすべて美味しいので心の声で褒める。ひねくれ女という設定なのでつねに仏頂面。感情を顔に出さないようにして驚いたり、フフフと笑みを浮かべたり。
この女の行く店が実は冴えない営業サラリーマン柄本時生の行きつけの店。なのでインスタ映え度ゼロ。庶民の日常の風景にある外食。
ホワイトホースの食レポポエムは飯豊の脳内朗読ではイケボになっている。
そのへんのネタバラシの描き方に感心。さすがだ。調べてみたら「孤独のグルメ」と同じ制作スタッフたちか。

ひたすら面白かった。まりえは普通にそこにいても面白い。高山に似ていて面白い。
第1話のロケ地が北区の志茂や赤羽だったようだが自分はよく知らない。

話が進むにつれ行く店が豪華になっていく。結局、最終話になっても飯豊と柄本はSNSでしか接点を持たなかった。それが現代。

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