2021年7月18日日曜日

mellow(2020)

今泉力哉監督脚本の「mellow」(2020 関西テレビ、ポニーキャニオン)を見る。
正直、今泉監督の映画はどれもそれほど気に入っていない。だが、この人、わりと人気監督の道を歩んでいる。
主演はここ数年もっとも売れてる俳優といってもいい田中圭。だが、自分は岡崎紗絵と志田彩良をチェックしたくて見る。なにも他に予備知識はない。

おそらく、花屋mellowの店主田中圭とその周囲の人々の退屈ヒューマンドラマ。花屋の田中は客とちょっと話をしてから花束を作る。
予告編を見る限り、「パンとバスと2度目のハツコイ」(2018年)を想わせるような質感で、ぜんぜん見たいと思うモチベがわかない。そんなドラマ。

冒頭からピアノのBGMがさらさら流れて中学生が花を買いに来る。この子は松木エレナという十代のニューカマーだが、自分はまだよく知らない。
このへんの演出からしてもう普通のテレビドラマと同じ。映画としてどうなの?
明るく美人なモデル岡崎紗絵がラーメン店の店主だ。父から継いだにしても、こんな店主がいると思えない。あったら毎日通う。
田中はこの店の常連客。店の花も届ける。それが街の小さな生花店の生きる道。
この店で男女が痴話げんかしてる。「パンバス」と同じくまた山下健二郎が出てる。周囲に聴こえるように喧嘩するなよ。辛気臭い。
この痴話げんかを聴いただけで田中が泣いてる?!そういうキャラ設定なの?ヒューマンドラマに中途半端にコメディ要素?

小学生姪(白鳥玉季)を預かる。不登校児か。この子を預かる代わりに店を手伝わせる。この子がおじさんが花屋をやってることに疑問を持つ。男が花屋になりたいと思うなんておかしい!という主張。今の子はジェンダー教育が行き届いてると思ったら違うのかよ。
この子は田中と岡崎の関係を「好きなの?」と疑う。

「ドラゴン桜」にも出演してる志田彩良が近所の美容室の中学生娘という役で登場。田中の店に花を買いに来る。小学生とも顔見知りどころか濃密な関係。こういうの、田舎じゃないとなかなか見ない関係。商店街つながりか?
この子も「パンバス」に出ていた。このままだと今泉ファミリーになる。

松木さんは来年卒業の志田先輩に「好きです!」と花束を渡す。え、そういう中学生女子ドラマも?しかも、影からじとーっとした目で志田を見てる別生徒も。正直、志田さん以外の中学生たちは演技が素人っぽい。

美容室の客がともさかりえ。女主人に夫婦間問題の身の上相談しながら茶を飲む。ともさかも田中のことが好き?
この女が非常識。2週間に一度花を届けにくる田中が好きと言うだけの理由で離婚を決意w
花を届けた先の奥さんにそんな目で見られてたかと思うと怖い。でも、そんなのありえないだろ。
ああ、やはりこんな街の人々のヒューマンドラマ会話劇か。いちいち疑問に思ったことを口にだしてそのテーマで会話してしまう人々群像。
台本読みをそのまま見させられてるような映画。みんな座りながら文芸作品のように会話する。みんな淡々としてる。

今泉監督の脚本はどれもこんなのばっかり。いやぁ、退屈w しかもラストで手紙朗読まである始末。
だが、終わり方はよい。岡崎紗絵がずっとかわいい。前から見ても細いが横から見ても細い。後ろから見ても細い。

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