2021年6月26日土曜日

竹内結子「いま、会いにゆきます」(2004)

「いま、会いにゆきます」(2004 東宝)を今になってやっと見る。竹内結子の死後になってやっと見る。初めて見る。
この映画、竹内結子と中村獅童が出会ってしまった悪夢を思い出すので見る気にまったくなれなかった。
原作は市川拓司。監督は土井裕泰、脚本は岡田惠和というおなじみの面々。

東宝の「世界の中心で、愛をさけぶ」の公開が2004年5月、こちらの「いま、会いにゆきます」が10月公開。時はまさに純愛映画、純愛ドラマブーム。

主人公巧(中村獅童)は1年前に最愛の妻である澪を亡くしてる。司法書士事務所で働きながら幼いひとり息子佑司とふたり田舎暮らし。そして男は病弱。なにか行動がおかしい。
序盤はそんな状況説明とお涙頂戴土井演出。TBSドラマの雰囲気がぷんぷんする。
開始25分、やっと竹内結子登場。竹内めあてで見るなら20分飛ばしてもかまわないw 
梅雨の季節、父子は廃墟でぼんやりしてる母親竹内結子を発見。この女は記憶を失っている? 

女は自分が誰なのかもわからず父子の母親を演じる。自分のことはわからないが言葉は話せるし常識はある。
男はこれまでのふたりの間にあった出来事を語って聞かせる。つまらないユーモアとひたすら身の上話映画。これは超絶退屈おとぎ話映画。セリフもダサイ。

展開も疑問。市川実日子に会いに行って願いを託すシーンとかおかしい。さめざめと泣くシーンとか鼻白む。澪は幽霊にしては実体がありすぎる。ゾンビなのか?

高校生時代の主人公とヒロインが浅利陽介大塚ちひろである。
東宝は大塚にちゃんと仕事を割り振ってた。なのにまさみだけが大ブレイクしていった。

小日向さんの存在感が「そのときは彼によろしく」とほぼ同じだった。田中圭がワンシーンのみのチョイ出演で驚く。

ちなみに、親子3人で記念写真を撮っているフィルムカメラはFUJICA AUTO-7 QD である。ジャンク品なら100円でゴロゴロころがってる。
あと、主人公の自転車の雑な扱い方が気になった。
澪側からの伏線回収シーンがだらだら長い。え、夢オチ?!未来の予知夢?なら納得。退屈でも最後までみるべき。

竹内結子は離婚してから後のほうが魅力的になっていったんだなと知った。
それと、竹内は昔から死の影がつきまとう役をやっていた。この映画も幼い子を残して死んでしまう無念の母。見ていてつらかった。
実生活も2度の結婚に失敗したってこと?自分はまだ竹内の死を認めていない。今もまだ悲しい。

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