黒島結菜が内村光良のコント番組「LIFE!」に初登場。4本のコントに出演した。最近の黒島はほぼNHKにしか出演していない。
内村コントの着眼点に関心しかない。昔はとんねるずもナイナイもコントをやっていたのだが、芸能人とメシを喰うだけのバラエティに成り下がっていった。良質なコントを創作し続ける内村には敬意しかない。どれもが「大笑い」というよりは「フッ…」という笑い。
一番秀逸だと感じたのは世論調査をテーマにした1アイデアのみのシュールなコント。世論調査アンケートにおいて「わからない」「無回答」はこんなふうに見られてますよという風刺。
「マジシャンとテーブルマジックを初めて見る客」もなんだこれ?と思った。「そこ?」という箇所に拘泥しぜんぜん先に進めない…という、SNSで見るような「世間の反応」を風刺しているようにも感じた。共通理解が共通でない世界でのコミュニケーション不全の可笑しさ。
喫茶店員黒島が美しい「懸案マルチタスク女」とでも言うべきコントも純文学作品風1アイデアコント。これをだらだら長くしたものが日本映画。黒島はずーっと心の声を朗読しパントマイム一人芝居。こういうの、かなりの力量を問われる。黒島はいつも髪が真っ黒で眉毛が墨で書いたかのようで美しさに関心しかない。恋だと思う。
あと、合間トークで「最近やってしまった」こととして、沖縄の生番組で、スパムを沖縄ではポークというのだが、ついスパムと呼んでしまったことについて語った。
沖縄人はスパムをポークと呼ぶのが通常らしい。東京では通じないので、スパムと呼ぶようになってしまった自分は東京に染まってしまった…という、自分にガッカリエピソードを披露。黒島、生真面目で面白い。
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