ケトル2012年4月号「中央線が大好き!」が出てきたのでパラパラめくってみた。
この雑誌、「〇〇が大好き!」というシンプルな特集と各界著名人の連載という、雑誌として正しい姿勢で好感を持っていた。だが、昨年12月にひっそりと休刊していた。雑誌はどこも苦しいのだが、「ケトル」が10年ほどで力尽きたのは惜しい限り。何冊か気に入った特集号は買った。買わなかった号は今後はバックナンバーの置いてある大型書店で買うか、古書店で探していくしかない。
表紙に登場してる満島ひかりはなんと中央線が大好きだという。一部引用すると
「私、中央線とても好きなんです。電車の窓から見える、特に日が暮れ始めたころの景色が美しくって。たまらないです。暮らしている人たちもマイペースで、こだわりも強く感じるし。古くて上品な場所や、新しくて刺激的なものがいっぱいある町ですよ」
中央線に乗ることは尾根歩きに似ている。電車の窓の両側に、低層の住宅とビルの海原が遥かまで続いている。そして、駅のひとつひとつが山系をつくる山。それぞれに魅力的な風情(街)がある。自分、中野か三鷹か立川ぐらししか駅で降りたことがないけど。
満島がたまたま見つけてお気に入りの喫茶店があるという。それが高円寺の名曲喫茶ネルケン。
「中央線沿いの一駅ごとにお気に入りの喫茶店を見つけるのが好きで。ここは、高円寺をぶらーっと歩いているときに、緑で覆われたただならぬ雰囲気の入り口と『名曲喫茶』って看板に惹かれて、なんとなく入ったお店。そしたら…見事に当たりでした」
この店は現在も営業中のようだ。ネットで誰かの上げた写真とか見てみると、とても男がひとりで、もしくは男二人で入るのにふさわしくなさそうだw おそらく女子たち向け。
おそらく、クラシックやジャズのレコードをプレーヤーで再生して聴かせる「名曲喫茶」って、現在のオーナーたちが現役を引退したらそのまま失われてしまうのではないか?
自分はまだ一度も名曲喫茶とやらに入ったことがない。
なんとかコロナを生き抜いて、昭和の生き証人的な店に一度行っておきたい。
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