2021年5月7日金曜日

広瀬すず「エアガール」(2021)

広瀬すず主演のスペシャルドラマ「エアガール」が3月20日にテレビ朝日で放送された。

戦後日本の民間航空会社CA1期生を描いた青春ドラマ。こういうゴールデンSPドラマで主演を張れるのは本当の人気女優のみに許される。広瀬すずはすっかり大人の人気女優。共演は坂口健太郎。

この当時はキャビンアテンダントなどという言葉はない。発足時はエアホステス、もしくはエアガール。
この時代の航空機は安全性で信用できない。1952年のもく星号墜落事故から1985年の日航ジャンボ機墜落事故まで多くのCAで殉職者を出している。なのですずが心配になりつつ見る。
敗戦後の日本の空はGHQに支配されていた。民間航空輸送は外国の航空会社に任せておけばよい。時の吉田内閣の側近白洲次郎(藤木直人)も同じ意見。

そこに立ち向かったのが松木静男(松尾静磨?)。GHQとの交渉の末、日本商工会会頭藤原一郎(藤山愛一郎?)を会長に、元日銀副総裁柳沢誠二(柳田誠二郎?)を社長に、「日本民間航空」をスタートさせる。なぜに会社名と個人名を微妙に変える?
史実と脚色を交えたフィクションドラマ。

白洲次郎が嫌なやつ。松木の邪魔をする。機体を借り受け客室業務のみ日本人で運営できるという屈辱に甘んじることで満足。パイロット機長、整備はすべて米国人。操縦室をのぞき込むだけでクソジャップ呼ばわり。アメ公氏ね!

ちなみに首都圏上空には今も「横田空域」という米軍管制下の巨大空域がある。完全な自由などない。
この時代、女性の就職は困難な時代。せいぜい給仕やタイピスト。英語力を求められるCAは超花形の職業。その伝統は現在も生きてる。

広瀬すず演じる小鞠は高倍率のエアガール募集に応募。伯母の経営する新橋料亭の現場を切り盛りしていただけに叔母の反対にあいながらも合格。
苦しい航空会社黎明期をスタッフとして支える。だが、やがて視力に異常が。網膜剥離で仕事を辞める…。

現在から過去を振り返る。ヒロインの孫娘が当時を知る老人から話を聴いている。こういう脚本、90年代ごろからよくある。

広瀬すずのセリフには独特の節回しのクセがある。そこが聴いてて味になっていて面白い。
海街では中学生妹だったのにもう大人で寂しい。

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