桜を追いかけ伊豆、道志村の2週連続キャンプの3週目は栃木県の足尾。足尾周辺はちょうど桜の満開。銀山平は咲き始め。これでも例年よりだいぶ早いそうだ。
5年ぶりの銀山平キャンプ場。受付がかじか荘に移っていた。来訪者すべてが検温検査を受け体温を記入する必要がある。
マスクも義務のはずだが水場やトイレにやってくる人はマスクしてない人ばかりだった。我々だけがしっかりマスクをしていた。水道の蛇口にも入念に水をかけて手を洗う。
夜は冷え込んだ。たき火を勢いよく燃やしていたために、上唇から鼻の下がひりひりする。
ヒートテックにフリース。断熱シート3枚、毛布、シュラフに湯たんぽという真冬の体制でふるえて眠る。(2週前の南伊豆、1週前の山梨道志村はすごく暖かかった)
夜中に林の向こう側から鹿の声を聞いた。カツンカツンと何かを打ち付ける音も聞いた。星空だった。
9年前に来た時も廃墟写真をたくさん撮った。5年前も撮った。今回はまだそれほど見てなかった小滝抗と製錬所、選鉱所跡も見た。
この5年の間に、足尾のあちこちに100年前の栄華をしのばせる古写真の立て札が立つようになっていた。いろいろなことを学んだ。
小滝の社宅跡。人が去って100年経つと、家の痕跡もさだかでない。大正15年製の鉄橋。昭和29年に経営合理化のために小滝抗が廃止されるまで鉱石運搬のトロッコが走った。鉱夫たちが1日の汗と土埃砂埃を落とした浴場の跡。これは今回が初めて。日本の基幹産業を支えた古河鉱業の銅山開発。鉱山は当時の先端産業で開発に多くの投資。こんな山奥の秘境に道を通し橋を架けダムをつくる。足尾を知ることは近代日本を知る事。本山抗のほうにも行ってみた。もうこれで10年の間に3回目。本山鉱山神社へ通じる道。日光市が立て札とか整備しなおしてる。ひょっとして草とか刈ったかな?と思って歩き始めたのだが、やはり道は荒れていた。5年間に社殿まで行ったので今回は見送った。本山駅への鉄橋もかわらずそこにあって安心。
かつての本山製錬所の写真も訪問者のために掲げてあった。
間藤から本山までSLとかトロッコとか走らせることができたら多くの観光客が呼べるのになあと空想。
本山抗へ渡る橋の前の広場
昭和23年のお祭りの様子を移した写真もそこにあった。昔の足尾の殷賑ぶりがすごい。
100年前まで馬車鉄道の起点となっていた停車場のあった場所。
足尾銅山の迎賓館ともいえる古河水掛倶楽部のある場所だが、我々の行った日曜日は休館していた。開館日は問い合わせが必要。我々が訪れた4月11日は桜は満開だった。
つづく。
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