2021年3月25日木曜日

Mr.ホームズ 名探偵最後の事件(2015)

「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」というBBC films制作、ビル・コンドン監督、イアン・マッケランが93歳になったシャーロック・ホームズを演じた映画があるので見てみる。

自分、シャーロック・ホームズの実写ドラマというと英グラナダTV制作のジェレミー・ブレット版は昔数本みた記憶がある。
だが、それ以後まったく見ていない。本来であればカンバーバッジ版とかロバート・ダウニーJr.版を先に見るべきなんだろうけど、ついこちらを先に見てしまった。

シャーロック・ホームズというとライヘンバッハの滝に飛び込んで最期を迎えたのが1893年。ヴィクトリア女王の時代。
その後、読者からの熱い要望に応えて復活。で、その後はどうなったのか?何歳まで生きたのか?よく知らない。そして2005年にミッチ・カリンという作家が「ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件」という小説を発表。これがこの映画の原作。ひょっとして邦訳は出ていない?

93歳になったホームズが、探偵を辞めるきっかけとなった第一次大戦直後のとある夫婦の事件を、ぼんやりとしか記憶の奥底から原稿用紙に書き残そうする話。正直、これはミステリー映画とは言えない。たぶん老いがテーマの文芸作品。
シャーロック・ホームズのドラマを見たくてこれを見ると、あまりの地味展開に退屈至極するかもしれない。それにヨボヨボになったホームズを見るのは哀しいかもしれない。

家政婦とその息子の3人で田舎暮らし。養蜂と日本から持ち帰った山椒の話しかしていない。ロジャー少年役の子がとても上手。

なんの予備知識もなく見てたら、ホームズ氏は終戦直後の日本を訪れていたという設定だった。真田広之さんが出てきて驚いた。外交官の役らしい。父とホームズに秘められた過去が?
ただ、ロケ地が明らかに中国。真田広之の着物姿の母親の話す日本語を聴くかぎり、たぶん中国系の人。エキストラもほぼ中国人。内装インテリアも日本じゃないw
日本の山椒には記憶力の低下を防ぐ作用が?!ほんとか?

退屈な映画でしかもわかりにくい。だが、自分としては第一次大戦から戦後の英国の風景アーカイブとしてなら楽しく見れた。アガサ・クリスティーの作品を読むうえでいろいろ助かる。

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