2020年12月27日日曜日

インターステラー(2014)

クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」INTERSTELLAR(2014)を今になってやっと見る。ほとんど予備知識がないままに見る。

多分、地球人類の近未来。環境悪化で植物が育ちにくくなってる。砂嵐に包まれる。農作物がもはやコーンしか育たない。しかも一部しか収穫できない。食料不足と酸素不足。もはや各国は空軍も持たないし、宇宙開発も経済的にムリ。元パイロットの主人公も妻を亡くし幼い息子と娘を育ててる。老いた父と農業で生活。

だが、人類の存続のために何か手を打たないといけない。娘とジープ走らせせてブランド教授の極秘のプロジェクトを知る。人類が移住可能な星を求めて、何者かがそこに開けたワープホールで別銀河への航行。

だが、相対性理論だと光速に近い恒星間旅行をしてるのとコールドスリープによって宇宙船乗組員は地球に残った人々より時間の進み方が遅い。主人公の方が幼い娘よりも若くなっていく。

主人公たちも視聴者も、地球が住みにくいから別の惑星を探すということが、とうてい無理な難題であることを知る。命知らずの先行者が移住候補に挙げた惑星に行ってみたのだが、こんな星じゃ無理。視聴者は人類の絶望を感じるに違いない。

宇宙の果てでひとりぼっちで死ぬとかいやだな…などと考えながら見る。途中で裏切りに会ったりしてさらに絶望的な絶体絶命。これはもう2014年の「2001年宇宙の旅」オマージュ。対話型AIロボットと会話したり相談。

5次元に存在する謎知性によって宇宙の彼方に放り出された主人公は地球の娘と想像を超えたコミュニケーション。このへん、かなり置いて行かれたw

やがて、主人公は目を覚ます。絶望的なトーンの映画だったのだが、最後は希望。だが、現実はこううまくはいかないはず。

おそらく、ほとんどの視聴者の想像を上回った壮大な映画。この映画を作った人々は一般視聴者よりも格段に上の知性を持っている。画づくりとストーリーに自分は満足して納得できた。

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