10月下旬ごろ、2018年11月リリースの西野七瀬卒業シングル「帰り道は遠回りしたくなる」のロケ地である前橋市の群馬県庁前に立ち寄った。友人とふたりで足尾に紅葉見物キャンプに行くついでに。
今年初めてのキャンプになる予定だった。昨年秋は台風で各地のキャンプ地が酷い状況で行けなかったので2年ぶりに晩秋キャンプ。キャンプついでの地方ロケ地巡礼。
友人と寝ないで朝食もとらずにへとへとの状態で前橋にたどりついた。(このロケ地の各場面をやっつけた後で目的地のキャンプ場に電話したら予約がいっぱいでキャンプを断念。日帰りすることになった。秋深まると寒くて人もいないだろうと思っていたのだが、昨今のキャンプブームは本物だった。)
早朝の前橋は冷たい風が吹いていた。これが上州のからっ風というやつ。風が強いと外にいるだけで体力を奪われる。早朝から日差しが強くて街路樹の影が強いコントラスト。なぁちゃんランニングポイント
自分は過去数回前橋に来たことがあったのだが、この辺りは初めてだった。おそらくロケ班にとって、人の少ない都会で撮影するには最適のロケ地。街路樹が色づき始めている。空気が乾いている。群馬県庁の偉容がスゴイ。前橋は幕末から明治にかけて製糸業で栄えた街。県庁の近くにある前橋公園。前橋の威信を示す立派な公園。利根川と赤城山に挟まれた前橋はかつて厩橋という地名だった。厩橋城があった場所が現在の前橋公園。上杉謙信も居城したことがある。江戸以降は酒井家、そして幕末まで松平家が藩主。乃木坂ちゃんたちのロケバスが停車していたのはこのあたり。日差しが強くて画面に忠実な写真を撮れなかった。初代前橋市長下村善太郎(1827-1893)の銅像。中山道の宿場町だった高崎に比べて格が落ちると言われていた前橋が群馬県庁なのはこの人のおかげ。明治5年に強引に高崎から県庁設備を大八車で前橋に強奪した人物。幕末になって前橋が勢力を盛り返したのは下村のような生糸商人たちのおかげ。前橋では英雄かもしれないが、高崎では嫌われているかもしれない。
ちなみに、現在の人口は前橋が33万。高崎が37万ぐらい。高崎は福田赳夫、中曽根康弘といった総理大臣を生んだ土地。新幹線駅もある高崎のほうが発展してるかもしれない。
前橋が生んだ最大の有名人は萩原朔太郎(1886-1942)。詩集をあんまり読まないのでよく知らないけど。
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