2020年12月14日月曜日

宮崎あおい「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(2006)

青山真治監督脚本「エリ・エリ・レマ・サバクタニ Eli, Eli, Lema Sabachthani?」(2006 ファントムフィルム)を見る。TOKYO FM 開局35周年記念の制作。
20歳の頃の宮崎あおいが出てるので長年見ようと思ってたのに見てなかった。主演はロン毛浅野忠信

海岸を防毒マスクをつけてさ迷い歩くふたりの男のシーンから始まる。音フェチ男?いったい何をやってるのかぜんぜんわからない。男が何か面白い音を出して遊んでるように見える。

なんだこれ、星新一か安部公房かなんかのSF?調べてみたら森敦の短編小説に着想を得た映画らしい。2015年にレミング病という神経伝達物質を阻害する謎の病気で300万人が自殺してしまった…という世界設定のファンタジーSF。
浅野が延々と面白い音を探ってる手元のシーンのみ映してる。たぶんアート系映画。
筒井康隆が出演してて驚いた。この人の孫娘が宮崎あおい。レミング病で両親を失い自身も感染。自殺しないように手を縛られている。筒井は探偵をつかって治療法を探してる。ミズイ(浅野)とアスハラ(中原昌也)のやってた絶叫系ノイズ系バンドの音楽が症状を止めるらしい。

なんだこりゃ?誰もこの映画について語ってないけど、ひょっとしたら自分には合ってる可能性もあるかも…と思って見てみたけど、やっぱりダメだったw 狂った前衛映画だった。こういうの、30分ぐらいの映画ならまだ観れた。

草原にデカいスピーカーを置けばそれだけで夏フェス。初秋の北海道の風景?にノスタルジーを感じる。
宮崎あおいは後に「メリケンサック」のインタビューで「パンク?嫌いです」と答えてる。それはこの映画が原因だったのか。宮崎あおいはハナレグミみたいな音楽が好き。

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