「英国王のスピーチ The King's Speech」を初めて見る。日本でもよく知られた映画で今も多くの人が配信などで見ている人気作。監督はトム・フーパー。
チャーチル首相を主人公にした映画「ウィンストン・チャーチル DARKEST HOUR」を見たついでにやっつける。「英国王のスピーチ」は「チャーチル」よりもちょっと前の英国を描いている。歴史のお勉強として見る。おそらく大英帝国歴史絵巻における人間ドラマ。
エリザベス女王の父ジョージ6世時代の英国は早々に日本と敵対してしまったため、日本ではあまり人となりが知られていなかった。この映画ではジョージ6世が吃音に悩んで苦しんでたことに注目。
ハーレー街の言語聴覚士でオーストラリア帰りのライオネル・ローグ博士(ジェフリー・ラッシュ)の元を治療に訪れた患者は国王次男夫婦だった!
今よりはるかに王族貴族と平民の間には高く厚い壁があった時代。ローグはヨーク公ジョージ(コリン・ファース)を「バーティ」と愛称で呼ぶ。ジョージ、マジギレ。このプリンスがとても怒りっぽい。
夫人のエリザベス妃はヘレナ・ボナム=カーター。ハリー・ポッターにも出てたので日本人にもおなじみの女優。
このヨーク公夫妻が身長と体型において残された写真とシルエットがとても似ている。
娘姉妹のエリザベスとマーガレットが天使!w
ジョージ5世が死去。兄エドワード8世が離婚歴のあるアメリカ人シンプソン夫人との恋をとって退位し、弟ジョージが即位する。時代はヨーロッパにとって最も暗い時代。
兄エドワードが意外に嫌なやつ。ジョージの吃音を茶化すようなことも。こういうの事実?
日本ではこういう映画はムリ。大正天皇と息子たちとかドラマでも見たことない。昭和天皇と秩父宮が口論するシーンみたいなことはありえない。
吃音矯正トレーニングってこんな感じなの?ドラマとしていろいろ楽しく盛ってるかと思う。
この映画でも第二次世界大戦前夜の英国を描いているので、いちおう世界史のお勉強にはなる。なにより時代の雰囲気を感じられる。自分がよく読むアガサ・クリスティーの時代。
テーマとしては困難を克服し奮い立つ国王と、支える妻、手助けをする男という二人三脚ヒューマンドラマ。テーマが普遍的で誰にとっても感動作。困難を克服した王の姿に胸アツ。
クライマックスの国民に向けた演説は開戦の詔勅だが、おそらく英国と英国連邦市民にとっては胸アツ。
結果、自分はまったく飽きずに楽しく見れた。冒頭から引き込まれた。
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