2020年1月10日金曜日

黒島結菜「十二人の死にたい子どもたち」(2019)

2019年1月に公開された「十二人の死にたい子どもたち」(ワーナー、日本テレビ)という映画がるので見る。原作は冲方丁。監督は堤幸彦

杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久といった邦画やドラマの世界で名前をよく目にする豪華なヤングスター総出演の話題作。

だが、公開中はなにも良い評判を聞かなかった。その後も何も話題になってない。むしろ堤監督への酷評の方をよく目にした。自分は黒島めあてで見る。
タイトルは「十二人の怒れる男」「十二人の優しい日本人」といった密室会議系社会派サスペンスを想像させる。何も予備知識はない。
高杉くん主催の集いが廃病院で開催される。そこにネット見て高校生たちが集まる。みんな死にたい理由があるようだ。つまり安楽死希望集団自殺サークルか?
会議室にはすでに死者1号がベッドに横たわってる。ということは13人いるよね?!あれは誰?

自殺を決行するか否かの話し合いが不審な状況を把握する話し合いへ。各キャラがだんだん明確になっていく。
証拠集めと話し合いをテキパキ仕切るこんなにも頭脳明晰で有能な若者も死にたくなるのか?金髪ギャルとか不良も死にたくなるのか?
なにやら伏線っぽいシーンがいくつかあるみたいだがそんなに集中して見たくもないので流して観る。
黒島結菜も橋本環奈もキャリア史上もっともカワイクない役。
黒島は表情が不気味で嫌な性格の役。黒島の声質が鋭く高い。

こういう話し合い会議ドラマを面白い映画にするには相当にハードルが高い。せいぜい登場人物たちと同じ年代を対象とするぐらいがギリ。

すこしずつ実際にあったことが知らされて行くのだが、これが劇的でない。じめじめした独白。もっとヒイッ!とか、堤カントクの好きな市川崑ふうにしてほしかった。
登場人物たちの行動にあまり納得いかないし感情移入もできないし。

これが順番にひとりずつ殺されて行く展開ならホラー作品としてもっと若者たちから支持された可能性もある。でも、最悪な鬱ラストでなくてよかったw
出演者たち若い才能も舞台作品とかならさらに活きただろうと思う。
映画を時系列に振り返って整理する親切エンドロールは良いと思った。

この映画は1月31日の金ローで早くも地上波初放送される。

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