2019年12月20日金曜日

浜辺美波 映画「賭ケグルイ」(2019)

浜辺美波の映画「賭ケグルイ」(2019 GAGA)を見る。これは映画オリジナルのストーリーらしい。

テレビドラマ版ではなんとなくぼんやりそこにいるだけだった生徒会長・池田エライザがついにベールを脱ぐ。冒頭でライオンと闘わされるローマの剣闘士のような生徒たちを一蹴。これが敵ボスキャラというもの。
キャラをすべて見せながら主題歌が流れるオープニングは日本アニメの伝統?
このドラマは全体主義ギャンブル生徒会が学園を取り仕切る。生徒会が億単位の金を右から左へ動かすという、実際にはありえないとんでもない学園。

浜辺や高杉、森川は一般市民。相変わらず歌舞伎のような大げさ変顔でテンションの高い演技に感心しかしない。とくに森川葵は素顔が可愛いのに個性派ブサイクを演じていることに感心しかない。

映画オリジナルストーリーではヴィレッジという白い衣装の組織が登場。
こいつらが「ギャンブルは人を救わない」という至極まっとうな主張をするレジスタンス組織。福原遥とリーダー村雨(生徒会長に勝ったこともあるらしい)はまるで宣教師。

この映画から新たに加わった乃木坂46伊藤万理華は「レ・ミゼラブル」にでてくるような革命リーダー的キャラ。万理華がやる気を見せて頑張ってる。強い印象を残すキャラ。吊るされ拘束され暴れてる万理華が良い。民衆を率いる自由の女神。

ドラマ部では中ボスポジションだった矢本悠馬もフヌケになってるのだが、カタコト韓国アイドルみたいなイントネーションで話していたのが可笑しい。
ギャンブル生徒会は官僚組織。賭場を荒らすやつらは気に入らない。「不法な占拠であるから退去せよ」と、全生徒強制参加のギャンブル大会へ。
非暴力不服従ながらヴィレッジも必死でギャンブル勝負へ。ちなみに、ヴィレッジがアジトにする学園内廃墟建物が水戸の芦川浄水場。
ヒロイン蛇喰夢子を演じられる浜辺美波は天才女優としか言いようがない。こんなマンガでしかありえないキャラを見る者に納得させるのはまさに「ガラスの仮面」。
今回はうるさいだけのダメキャラ鈴井(高杉くん)とペアを組んでギャンブル大会を勝ち上がる。

夢子はギャンブルを国是とする国の愛国市民。浜辺と福原の対決はまるで東西冷戦国際政治の世界。ときに負けるが勝ち。
浜辺美波に徹底的に蔑み嗤われ罵られる福原。まいんちゃんの頃から見ていた自分は感動の涙。テンションの高い顔芸対決を楽しめた。
生徒会一番隊長みたいな生志摩の金髪眼帯ムチムチミニスカが異常に自分の心に刺さるw

なんかよく感情移入できないストーリー。自分も鈴井のように「夢子ぉ~~!」と叫んでいたw
やっぱり今回も生徒会長のことはよくわからなかった。やはり腕組みしてそこにいてときどきつぶやくだけのボス。
エンディングがウルトラマンのオープニングっぽかったのも新鮮。

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