2019年6月13日木曜日

応仁の乱

日本史上最長の内乱「応仁の乱」については以前から関心を持っているのだが、なかなか読みたいと思うような小説とか見当たらない。

そもそも歴史の先生もうまく説明できないようだし、登場人物たちの行動が共感を得ずらい面があってドラマにするのも難しい。

しかたない。それではマンガによる解説本を読む。2017年夏に宝島社から出た「マンガ応仁の乱」小和田哲男監修という一冊を読む。

「応仁の乱」をざっくり説明すると、応仁元年(1467年)から文明9年(1477年)まで11年続いた内乱。
室町幕府ナンバー2の管領家である畠山氏、斯波氏の家督争に、細川勝元と山名宗全が勢力争いから加担。将軍足利義政の後継者が弟の義視か?日野富子の産んだ義尚か?などの要素もからんで戦火が京都から全国に広がった。

あまりに登場人物が多いし、局面ごとに誰と誰が戦ってるのかもよくわからない。当事者たちもよくわかってない。厭戦気分の孫子の代でなんとなく和睦して終わる。

 序章:一休宗純
第一章:足利義政
第二章:足利義視
第三章:日野富子
第四章:畠山義就
第五章:細川勝元
第六章:山名宗全
第七章:伊勢貞親
第八章:大内政弘
第九章:土岐成頼
第十章:朝倉孝景

それぞれを主人公にしたマンガで、多面的に応仁の乱を描く。なんと、それぞれで漫画家が違う。何度も登場する共通の人物たちの顔が違う。むしろそれが良い。そして教科書的な解説文。

繰り返し反復して読むことで誰が重要なキーパースンかわかってくる。
自分にとってこの本が最初の「応仁の乱」入門書になった。ちなみに第十章のマンガ執筆者の名前が内田有紀(女優と同姓同名)。

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