自分、アニメをぜんぜん見ないので湯浅政明という人の作品も他に全然知らない。
森見登美彦という作家の本もまだ一冊も開いたことがないので知らない。
この人の本のイラストを描いているのが中村佑介。
自分、この人の描くイラストをずっとアジカンのCDジャケットで見続けていた。
この映画は中村佑介のイラストが動く映画。
どんな話かまったく知らないで見た。劇団の芝居をアニメで見ている感覚。ヨーロッパ企画の上田誠の脚本。
大人たちが主人公の大人が見るアニメのようだ。
てか、これは大人の視聴者を対象としたファンタジー。
感覚としては「ルパンVS複製人間」を初めて見たときのような困惑。
アニメだからという理由で見た子どもたちはもっと困惑したに違いない。
京都が舞台になっているようだが登場人物たちはすべて早口ハキハキ舞台標準語。てか、文豪たちが書くような独白セリフばかりだ。
主人公の腐れ大学生の声が星野源。
こいつが恋してる髪留め赤ワンピ黄カーデガン女が花澤香菜。
自分、この有名声優も知らなかったのだが、最近Perfumeのっちとラジオ番組で共演。
花澤はPerfumeと同学年。なんと「スウィートドーナッツ」のころからPerfumeを聴いていたという人。
古本の値札を張り替える妖怪少年の古本談義が、最近の自分の趣味そのもので驚いた。
日本アニメは世界から注目されているはずだが、この映画は小説ばかり読んでいるような大人向け映像作品。
きっとごく一部の人しか面白いと思わない。自由すぎカオスすぎアヴァンギャルド。
だが、学園祭ミュージカルシーンは楽しかった。
黒髪の乙女ヒロインが15歳ぐらいのときのまさみに感じが似ている。
この映画を見る限り、原作小説も読めば困惑必至に違いない。
京大卒作家が自分は人とは違いますよアピールをすればこんな本になるに違いない。
この映画を見たことで小説を買わずに済んだ、読まずに済んだ、という感覚。
なお、この映画は6月11日深夜に地上波初放送される。
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