元乃木坂46の深川麻衣が主演した映画「パンとバスと2度目のハツコイ」(2018)を、公開から1年以上たってようやく見た。
深川はこの映画で第10回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞している。新人女優が映画賞に絡むのは本当にたいへんな栄誉。簡単ではない。
深川はその後、NHK朝ドラにも出演。松井玲奈との再会を果たしたことはニュースにもなった。深川が乃木坂卒業生で一番女優として成功している。
東京多摩地方を舞台にしたローカル映画なのに関西テレビの製作。そしてイオンシネマ全国公開。
監督・脚本は今泉力哉という人だが、オリジナル脚本か?
ヒロインは街のパン屋さんで働いている。そして恋の相手がバス運転手というパターンはたいへんにめずらしい。民放テレビドラマは医者とか司法関係者ばかり。ごく一般的市民の恋愛は小規模邦画でしか見られなくなってる?w
相手役の俳優がエ〇ザイル系らしいのだが、ぜんぜんかっこよく見えない。昭和おじさん顔。伴淳三郎に似ていると思った。
深川も美人というわけでなく、どちらかというと個性派女優。その点リアルに庶民を描く。
冒頭からパン屋での不倫女と奥さんの修羅場という嫌なシーンを見せられる。ケンカに巻き込まれて顔に怪我して深川は頬に絆創膏をしている。
このヒロインは元美大生からパン屋へ就職。かつてプロポーズもされたことがあるけど、恋って?結婚って?よくわからずぼんやりしてる。
そして緑内障という目の病気も持っている。毎日点眼が必要。これはあまり他に見ない設定だ。
なぜかパンを食べながらバス車庫でバス洗車を眺める。ここには静岡の同級生男がいた!
男はベーカリーのレジ袋を見て、偶然を装って深川のパン屋へ。「こんど飲みいこう」この男はバツイチ子持ち。
友人伊藤沙莉は深川に告白もしたことがある元レズビアン?だが現在は結婚して子供がいるという設定。
「なんで結婚したの?」「結婚ってどういうことなの?」「孤独とは?」みんながしみじみ静かに語り合う。妹ともしみじみ語り合う。
結局ただの友だちでいるほうが一緒に長く過ごせるっていう映画なので基本退屈。深川と同じ年代の女子たちが見るような映画。
予告編だと性格悪そうなヒロインの映画のように見える。だがそうでなかった。むしろ良い子。
そういう文芸作品のように何も起こらずただひたすら静かだった。
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