ひきつづき越谷オサムを読む。今度は「空色メモリ」(2009)を2012年創元推理文庫版で読む。
表紙から判断してこれも高校青春小説。今度は文芸部が舞台。
主人公はただ一人の文芸部員であるハカセだが、非部員である桶井の目線で語られる。
部長ハカセはメガネ、桶井はいつもダラダラと汗をかいてるキモデブ(原文ママ)。
青春小説であんまりこういう設定は見かけない気がする。
文芸部に新入生女子野村さん(わりと地味め)が入る。ハカセは野村さんに恋をする。だが、ハカセによれば何か他に目的があるのではないか?
ハカセらは、バスケ部のイケメン新入生エース新谷と野村さんがハンバーガー店でふたり一緒にいるところを目撃。え、このふたり付き合ってるの?釣り合わなくない?
暴力事件で自宅謹慎中に野村さんは新谷の家に行っている?ふたりはどういう関係なのか?直接聞けば解決するのにそういうことは話をしない。
そして野村さんは靴を隠される嫌がらせ事件発生。そして桶井の日記が記されたUSBメモリが盗難。そして恐喝。
ま、そんな感じのチョイミステリー要素もある青春小説。ひたすら高校生たちの会話で構成される中学生高校生向け文芸。
「ボーナス・トラック」よりは面白かったかもしれないけど、やっぱ、それほど傑作という感じもしない。
0 件のコメント:
コメントを投稿