本田翼が東野圭吾ドラマ「手紙」(テレビ東京)に出演。12月19日に放送されたので録画したものをゆっくり見る。
「手紙」は2006年にも沢尻・山田・玉山というキャストで映画になっているのだが、そちらは未視聴。
実は自分、東野圭吾をほとんど読んだことがないのだが、たぶんこのドラマはミステリー作家東野圭吾らしさがあまり感じられない社会派人間ドラマ。
兄(佐藤隆太)が盗みに入って老婆を殺してしまい強盗殺人犯になってしまう。兄は刑務所、弟は社会の荒波を漂う。
居酒屋でバイトしててもバカ同級生たちが騒々しく周囲の客に知れ渡るように過去を話す。最悪すぎる。(これが原因で仕事を失ったとしたら、訴えればお金を取れるのでは?)
優しく接してくれた店長(渡部いっけい)も「なんで教えてくれなかった」「嘘はいけない」とか言う。一見優しく見える人も鈍感に傷つける。
そんな兄弟の往復書簡による人間ドラマ。ぶっちゃけ暗くなるだけなのでそんなに見たくなかった。亀梨がひたすら悲哀を漂わす。殺人犯の弟は殺人犯に準ずる扱い。日本、いまもまだ江戸時代w
本田翼は産業廃棄物処分工場の事務員?
新しく職場にやってきた亀梨がイケメンなもんだから、さっそくリンゴの入ったタッパー持って接近w 最高の笑顔で歓迎会に誘う。明るい本田はこのドラマの希望。
暗い亀梨に「オマエも唄えよ!」というグラサンセンパイからの無理矢理要求。しかたなく坂本九を歌い周囲をうっとりさせる。ここ、まるでBECKみたい。
刑務所内部から出された手紙には桜のハンコ(検閲印)って、それ本当?だとしたら周囲にそこに犯罪者の身内や知り合いがいると教えてるようなもんだ。
定時制の数学教師(広瀬アリス)ですらイケメン亀梨には優しいw「わからないことがあったら何でも質問して」この広瀬がすごく美人だった。若い男女がふたりきりで個別授業とか許されるのか?
この広瀬が身分の違うお嬢様だった!何を間違ったのか亀梨を高級レストランで両親に紹介。さらに亀梨を苦しめる。生き地獄。両親が榎木孝明と西田尚美がわかりやすすぎる上流家庭夫婦w 中村倫也のマウントの取り方w
日本村社会の嫌なシーンの連続。途中から兄からの手紙への返事を弟に代わって本田が手紙を書くという展開が新しいかも。
本田翼が母親役って初めてか?!何も知らず見ていてちょっとたじろいだ。
「あの子と遊んじゃいけないって言ったでしょ」娘までもが差別にあう。
主人公はまるで瀬川丑松。「へえ、ここに住んでんだ」とジロジロ部屋の中を眺めて言いふらす眞島秀和の気味の悪さが酷い。
小日向のアドバイスがたいして役に立たない。「犯罪加害者の家族が胸を張って生きたいなんて甘え」ここまで生き地獄のように苦しんだ主人公にかけるような言葉じゃない。
犯罪加害者家族が酷い差別にあってしまう問題を啓発するドラマだったので、見ていて何も楽しくない。この社会は責め苦で地獄。フィクションにしてもつらい。
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