自分、武蔵野美大というと村上龍と橋本奈々未しか知らない。美大生という存在は縁遠い。どんな場所なのか?橋本を感じるための巡礼として電車と徒歩で向かった。橋本奈々未が乃木坂を去って2年が経ってる。
この大学が東京都小平市にあるのだが西武線鷹の台駅から徒歩25分ぐらいあってウンザリするほど遠い。学校が終わってからバイトへ向かう学生は自転車、もしくは校門前からバスかもしれない。
ドキュメンタリーが撮影された時期がよくわからない。大学が休みだった時期かもしれない。
武蔵美の学祭がとにかく人が多くて混雑してて驚いた。さすが人気の美大だ。
映画で橋本が歩いていた7号館の1階通路の壁画前も学生の手作り作品販売の露店となっていて大混雑。
旭川西高から東京の美大へと進学。親の反対を押し切って上京。奈々未はこんなオシャレな図書館のある大学を歩いています…。
橋本が細い脚で登るこの階段は7号館の階段
親に一切頼らず学費は奨学金で、生活はバイトでやり繰りしてた橋本。力なく微笑みながら「無理でした…」と机に突っ伏した。
旭川を出て世界を見たいと願った少女はとりあえず現実的だと思われた東京を目指した。私立の美大を選んだわけだが、その選択は宿痾のようなものとなってしまったかもしれない。
ほどなく生活は破綻。その日の食事にも困り、ロケ弁が欲しい…と乃木坂オーディションを受けるという、涙なくして語れない物語。
橋本は奨学金の借金返済と弟の学費の目途がたったことを語って芸能界を去って行った。
この日はこの教室でオーケストラコンサートがあったために、前の方の座席は取り外されていたのかもしれない。同じような画角では撮影できなかった。でもそこに橋本がいたことは感じられた。
橋本が利用したかもしれない食堂。この日は外来の家族連れで大混雑だった。
橋本は生活が破たんギリギリまで追い詰められた。自分の境遇への憤りとやるせなさと絶望と怒りのあまり、橋本が地面に叩きつけたかもしれないおにぎりは売り切れ。
橋本は空間演出デザイン学科らしいので、10号館へ行ってみる。
おそらく18歳の橋本が眼にしたであろう吹き抜けのエリア
空間演出デザイン学科の展示なんかも見て回る。
ひょっとすると橋本も使ったかもしれない空間演出デザイン学科学生のロッカー
掲示板のある通路ですらおしゃれだ。東京の大学のキャンパスって感じがする。
さすが美大のキャンパスと建物は個性的。感覚的になれてなくて迷いがち。
武蔵美は個性的でヘンな学生が多いと聞く。そんな学園祭風景だった。ネットの情報だと橋本は中退らしい。生真面目な橋本にとってこのキャンパスの居心地はどうだったのだろうか?
3時間ほどキャンパスをウロウロし展示を冷やかし帰路についた。また延々と鷹の台駅まで歩いて帰った。
「悲しみの忘れ方」で橋本がなんとなく歩いてる武蔵野の雑木林のような場所がよくわからない。右奥に団地のような建物が見えるのでここかもしれない。確信はしていない。
てか、橋本は今何を?定期的に元気な姿をどんな形でもいいので見せてほしい。
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