「探偵ミタライの事件簿 星籠の海」(2016)という映画があるので見る。こんな映画の存在を何も知らなかった。
島田荘司の名探偵・御手洗潔シリーズは「ロシア幽霊軍艦事件」という本を読んだばかり。たぶん御手洗さんは脳科学者なんだろうなと思っていた。
「天才脳科学者」だった。自分、この探偵の予備知識があまりない。
たぶんエラリーくんのような教養とガリレオのような科学知識で謎を解くんじゃないかと予想。
自分、「のだめカンタービレ」「鹿男あおによし」をものすごく熱心に見ていたwので、玉木宏はもっとも親しみを持っている俳優。
だが、島田荘司の推理小説を映画にしたところで、ペダンチックな歴史ロマンと旅情を絡めた「ちょっと豪華な2時間サスペンスドラマ」にしかならないんじゃないかと予想していた。
広瀬アリスが出ているのでかろうじて選んだ。広瀬アリスは妹すずに比べて話題作にめぐまれていない気がする。たまには見てあげないといけない。広瀬はユーモアと笑い担当っぽい。
かっこいい30代男と天然美女編集者がペアを組んでる絵面がまさに2時間ミステリードラマ。かなり重い腰をあげて見始める。広島県福山市が舞台になってるらしい。
嵐の夜、なにやら猟奇的事件でスタート。赤ん坊の死体が!
そして瀬戸内海で次々発見される外国人の水死体、UMA未確認生物の目撃、そしてアパートで死んでる若い女の死体、覚せい剤、大型水族館の建設事業、いくつも事件が起こってる。
で、県警には中年のダメそうなサラリーマン刑事が御手洗さんに協力するのだが、若いイキった刑事はかなり感じ悪く反抗的。東京から来た偉い探偵さんを嫌悪。
御手洗さんがかなりクールに受け流す。ポンポンとタイミングよく次にするべきことを小倉久博刑事に指示。広瀬が捜査にiPadを多用。
歴史の先生・石田ひかりと協力して村上水軍の「星籠」なる謎の船を追い求める。この作品もやっぱり村上水軍と織田信長とか老中安部正弘とかフィクション歴史を絡めてくる。内田康夫といい島田荘司といい、中高年はこういうの好きだな。
現代の日本を舞台に探偵推理ものを面白くするのはなかなか難しい。舞台を70年ぐらい昔にすればリアリティの問題は考えずに済む。やっぱクリスティか横溝正史が一番楽しい。
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