2018年3月14日水曜日

FLOWER FLOWER 2ndフルアルバム「スポットライト」

3月14日、とうとうFLOWER FLOWERの2ndフルアルバム「スポットライト」がリリース。
3,426円+税という高価なCDだがもちろん初回限定版で。今回はタワレコで前日フラゲ。
TSUTAYAと迷ったのだが特典ポスターの図柄でこちらを選んだ。
今までのすべてのFLOWER FLOWERのCDでこいつが一番パッケージとしてオシャレ。本気度が高いデザイン。歌詞ブックレットとは別にライブ写真ブックレットも封入。CD購入者へのサービスも充実。
タワレコ特典ポスターはこのパッケージ裏面の4人の写真と同じもののようだ。ウォーホルのシルクスクリーン作品群を想わせるポートレートだ。

ではまずDisc2のDVDから見る。こいつは自分が行けなかった渋谷CLUB QUATTRO(2017年12月25日)のクリスマス・ライブから3曲のライブ映像。

クリスマスに渋谷QUATTROで1夜限りのライブなんて当たるわけがなかった。自分はYUI時代からDVDパッケージ商品化されたライブはだいたい行っていた。このライブでそれが途切れてしまってちょっと残念。でもまあ今後も長くYUIリスナーでいるためにはそんなことにいつまでもこだわってるわけにもいかない。

まず「コーヒー」のライブ映像が大注目。こいつが2012年から2013年のシークレットライブ時代に演奏されていたマボロシの楽曲。LIVE映像として初。

シークレット期から5年経っている。もうあいまいになっていた記憶がライブ映像とクリアな音によって、ババババッと記憶が鮮やかに覚醒した。

5年前はあまりにネガティブな歌詞なので、いつか正式な音源になるのか不安だった。
「消え失せろ」連呼はそのままでよかった。だが、「キチガイ」部分は歌詞が書き換えられていた。ま、それは順当。
だが、あのコーヒーがほぼそのままの姿と雰囲気で再現されていたのは嬉しい驚きだった。感謝した。

このライブ映像ひとつだけだとしても、このCDを手に入れた意味があった。とてつもなく良い映像。すでにこの曲が懐かしく感涙レベル。感動が自分の胸を強く撃つ。
YUIのビジュアルの状態も以前とくらべるとかなり良い。YUIがさらに美人になってるw 衣装も良い。

新曲「日常」はまったく初めて聴いた楽曲。強い印象を受けた。イントロを聴いてちょっと「シーソー」という楽曲も連想した。この楽曲はYUIらしさを感じた。初めて聴くのにどこか懐かしいような感覚がした。YUI独特の雰囲気を伝える良いライブ映像。
新曲「時計」(これは2016年12月にデモがつくられたわりと新しい曲だそうだ)のライブ映像編集のSpecial Videoもとても良い。

「宝物」と「マネキン」のMusic Videoも収録。あれ?「マネキン」MVをフルで見たの初めてだっけ?見た記憶がないシーンがたくさんあった。かなりクセとインパクトが強い映像で気に入ってる。フラフラをまったく知らない人にも「どや」と胸を張って強くオススメできるMVになってる。

本当はDVDは1回見て次にCDを聴く予定だったのだが、気づくと8回リピート再生してしまっていた。呆然として見続けてしまった。
このDVDはとてもよい。ライトファンであってもこちらの初回限定版を購入することを強くオススメする。

で、CDアルバム全12曲を聴く。こいつがすべて初リリース楽曲。

まだすべてのインタビューに目を通してないし、今後セルフライナーノーツのようなものが出てくることもあるので、とくに楽曲について今の段階で知ったかを書く気はない。初めて聴いた印象だけ。

「命」「パワフル」の冒頭2曲で強いショックを受ける。いままでのフラフライメージを覆される強い曲。カッコイイ曲。

「コーヒー」はイントロが今まで知ってたコーヒーとまったく印象が違う。音楽的にもかなりの感動作になっていた。
「あなたと太陽」もこのバンドの従来のイメージにないタイプの曲。壮大。
「地図」は椎名林檎の影響でも?と感じた。それにしてもバンドが剛腕。

「塵」自分、この漢字が読めなかったw 「じん?」いやたぶん「ちり」だろうと思ってたら歌詞にチリチリ出てきた。この曲も従来のバンドのイメージから想像できてなかった。

「アイス」やっとホッとできる曲…と思ってけど、これも刺激的。yuiの歌唱にうっかり感動。
「踊り」タイトルからイメージしてたよりエモい。

「産声」このアルバムを聴き始めて初めてアコースティックに。フラフラを知ってる人はやっと安心できたんでないか。人によっては涙する楽曲。

「時計」フラフラらさのようなものを感じた。かなりの感動作。
「小さな窓」産声とセットで聴くべき?
「日常」この楽曲はYUIらしくて安心する。アルバムの最後にふさわしい。

自分、いままでFLOWER FLOWERのCDでこういうことを言ったことはないのだが、結論から言ってこの「スポットライト」は凄まじく良い。
今まで聴いてきたFLOWER FLOWERからイメージして「こんな感じだろう」と予想していたものすべてを超えてた。いろんなものをぶち破ってる。たじろぐほどのショックを受けている。FLOWER FLOWER史上最強。ひょっとするとYUI時代も含めて音楽的には一番の衝撃。

YUI独特のナイーヴで儚いエモ歌唱、そして3人の剛腕バンドメンたちが最強。各楽曲がとてつもなく濃密。自分の予想をはるかに上回った驚きの大傑作群になってる。
もし自分がYUIという人をまったく知らない状態でこのアルバムを聴いたとしても必ずこのバンドのファンになっていただろうと思う。

YUIの気力・体力・肝力・ビジュアル、何もかもがYUI史上一番充実しているのではないか?とすら思う。yuiがやっとやる気を出したように思える。本気で攻めてきた気がする。

闘病、結婚、出産、離婚を経てyuiは完全に大人になっていた。
YUIがカンで選んだこの道は案外正しかったのかもしれないと改めて感じた。

非YUIオタ音楽ファンにはいまひとつFLOWER FLOWERが何をやってるのかわからない部分があったかと思うのだが、この「スポットライト」はまず最初に聴くべき1枚として自信を持ってオススメしたい。

このアルバムを聴いてがぜんツアーが楽しみになってきた。追加公演も決まった。これは余裕がある限り行けるところは行くべきツアーになるかもしれない。

6 件のコメント:

  1. 今やタワレコは(というかCD店には)、ノンとフラフラを買うためにしか行かないな。1年に3回か4回ですね。
    今度のアルバムは声とバンドが一体化していてとても聴きやす買ったです。
    BGMとしてもいい音だな。「産声」「時計」などが好き。
    一番いいと思ったのは「コーヒー」でした。DVD版と比較するとアレンジがよかった。聴いていてはっとしました。

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    1. 昔は暇だととりあえず池袋新宿渋谷に行ってタワレコ寄る毎日だったんですけど、ほんとに自分も今では年3回ぐらい…。

      コーヒーがアレンジ含めて予想以上によくて自分も驚きましたねえ。
      あとMVが2作連続シュールで、YUI時代にはなかったバカMVだったのも予想外でよかった。

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  2. フラフラ再始動と共に、ここのフラフラに関する投稿も楽しみにしていたので嬉しいです。1stアルバムの表面部分だけ受け取ってyuiを追う事を辞めた知り合いに2ndアルバムを聴かせて後悔させてやりたい気持ちです(笑) まるいものリリースと共に内面もまるくなったyuiだからこそ出せる多面性、変わらずに大切にあり続けているもの、それを感じれて、乾燥していた心に潤いがもたらされました。仙台でようやく、初生yuiを堪能する予定です。

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    1. 投稿はこのペース以上には増えないと思うけど…。

      1stも悪くはなかったけど、2ndはバンドとして本気を感じれてよかった。
      え、初生yuiなの。それは楽しみだなあ。

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  3. いやー、YUI時代、そしてその後の長い長い忍耐の時を思い返すと、2ndアルバム発売、本当に感慨深いです。地方に住んでいて、仕事も夜なので、なかなかliveにもいけない私のようなファンにとっては、うわさに聞いていただけのコーヒーをやっと聴け、感動しています。
    なぜだろう、毎日flower flowerの音楽を、yuiの声を聴いていると、1日の活力がまるで違うんです。他のアーティストでなんとか紛らわせようとしましたが、結局できませんでした。ここ数年、日常のちょっとしたストレスが、自分の中に溜まって抜けず、、、でも今のyuiの楽しそうな姿、世間に惑わされず生き抜くパワーに、やっぱりこんなにも力をもらえるんだと改めて実感してます。やっぱyuiです。

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  4. 「コーヒー」がレコーディングされたのは「好きだ!」と声をあげて伝えた人がいたかららしい。SNSで発信するのもムダじゃないんだなって思った。つぎはボガンボスどんとさんのことを歌った曲をやってほしい。

    音楽活動は私生活と両輪になっている。音楽面ではパワフルであってもYUIのメンタルはいつも心配。聴く側も体調とメンタルを保つのもなかなか大変。みんな自分を大切にね。

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