DEATH IN THE CLOUDS, by Agatha Christie 1935パリからロンドンへ飛び立つ定期旅客機内で、気づいたら老婦人が死んでいた事件。機内を蜂が飛び回っていたという証言、そして、首には毒針で刺されたような痕跡が。
これ、飛行中の機内という密室事件っぽいけど、展開がいろいろと予想外だった。
いろんなところへ聴き込みに出かけるポアロ探偵と、機内に乗り合わせた美容師ジェーン嬢と歯科医の青年ゲイル君のやりとりがユーモアたっぷり。
この本、予想以上に読んでいて面白かった。ポアロが何をしたいのか意図がわからずイライラしたw 犯人はやっぱり予想外。
巻末で解説を書いている紀田順一郎氏がこの旅客機の特定に挑んでるのだが、クリスティ女史はこの本が書かれた以前に旅客機に乗ったことがなかったらしい。当時の旅客機はこの文庫版のジャケットみたいな飛行機ではなかったような気がする。
この旅客機の前の4座席がボックスシートみたいな配列だということをなかなかイメージできず、読んでいて「?」だった。
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