シドニー・ルメット監督による「オリエント急行殺人事件」(1974 英国)は以前に少し見たこともあったのだが、今回初めてちゃんと見てみた。
これ、もっと昔の映画だと思っていた。1974年ってことは「犬神家の一族」の2年前につくられてた。
この映画が作られた当時は超オールスターキャストだったらしい。自分が一目見てわかった俳優は「サイコ」のアンソニー・パーキンス。あ、鉄道会社の重役の人も「サイコ」に出てた探偵だ。
イングリッド・バーグマンはしばらくわからなかった。地味なスウェーデン人役。そしてショーン・コネリーはショーン・コネリー。尊大な軍人役。
だいぶ原作と違う箇所があるなって思った。128分の映画にするためにはいろいろと細部を作り替えないといけない。
あと、登場人物全員声が大きいって感じたw ヨーロッパ各国の人々が集まった場所ではみんな声もデカくなるのかな。西洋の言語は強弱が重要だからかな。
とくにアルバート・フィニーのエルキュール・ポアロの声がデカいw まるでヒトラーw
自分のイメージしていたポアロとはちょっと違ってた。
原作だと吐く息が白いほどに凍える寒さが印象的だったのだが、この映画はそれを感じなかった。
ポアロが2つの解答を示す。好きなほうを選んでね。
だが、人を殺しておいて、お咎めなしで「イエスッ!!」って感じで喜んでるのは人間としてどうなの?
この映画は公開当時大ヒットして名作扱いだそうだが、自分からすると原作のほうがはるかに深みがあって面白い。
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