まさみは過去に「功名が辻」(2006)、「天地人」(2009)に出演しているが、なんと2回とも「忍び」だった。今回の役どころは戦国武将・真田信繁の生涯のパートナー?ぶっちゃけまさみに戦国のお姫様は似合わない役のような気がする。着物着て座ってるか立ってるかしかない。美脚が活きない。
だが、それだけで存在感を出せるとしたら日本を代表する女優にしかできない役かもしれない。三谷が書く信州上田のお姫様なら、まさみらしい現代的な自然児やんちゃ姫なんだろう。
それにしても三谷脚本はめちゃくちゃやる。戦国時代のお姫様たちが「かかとがざらざらする」って会話してたなんてありえる?
で、2006年の大河が始まったころ、まさみが高校を卒業する直前、NHKのトーク番組「トップランナー」(1/29)に「今最も注目される18歳の若手女優」として出演した回を、まさみの大河ヒロインを記念して正月に回顧。もう10年経つのか!
まさみは18歳からずっとトップランナーのままでいる。それ、本当にすごい。この放送回が「YUIのTR」「PerfumeのTR」と並んで長年の再放送熱望回。
まず初の大河ドラマ出演についてトーク 「そこに居るだけで難しい。座り方から歩き方から今と違うから」と語る。
「大河出演が決まって親とかおばあちゃんとか親戚とか喜んでくれました。」
「甲賀の忍び役だけど手裏剣とか出てこない。相手の領地に入って色仕掛けとかで?(笑)。お色気の役は初めて」気分転換はお料理だというまさみ。
「スーパーで肉を買うときは安いほうを買う。安いものを買うほうが喜びが倍増するんです」の箇所で客から笑いが起こった。まさみが中野坂上のスーパーに買出しにリュック背負ってひとりで行ってたころの話だな。そんなまさみも2015年になると「オーガニック野菜を選んで食べてる」とか言ってるしw
セカチューが大ヒットしてることを実感したのは友達と歌舞伎町のシネコンに別の映画を見に行ったとき大行列を見て。最初はハリウッド大作のために並んでるのかと思ったそうだ。まさみはセカチューを1回だけ1人で見に行ったことがあるという。
「目の前のカップルがイチャつき始めてショックでした(笑)」髪を剃ったことについて
「あの役をやるなら誰だって剃ってた」
「誰も髪を剃ることを言わない。いつ言われるんだろうと思っていた。」
「自分から言った。そしたら君の意思を尊重しよう、みたいな(笑)」
「学校ではボウズ禁止だった。カツラですごした。全然バレなかった」
「突風と暖簾には気をつけろって言われてて(笑)」初主演映画「ロボコン」の撮影についてトーク。古厩智之監督がVTRでコメントした。
「勝新は何やっても勝新じゃないですか。きっと長澤はなにやっても長澤だと思うんですよ。それでいいって思うんです。それがスターだと思うし。」
「ロボコンには長澤から出てきたものが詰まってる。トラックの上で何を歌わせるか当日まで決めてなくて、最近何聴いてるのって訊いたら、百恵ちゃんって」このとき古厩は「長澤はおかあさんからCD借りたって言ってた」って証言してたけど、これは記憶違いで事実誤認。まさみが山口百恵と出会ったのは中学の友だち経由。
「ありがとうってお辞儀をするシーンでボコってすごいお辞儀をしたんです。おおっ?!って思って。そこまでやるのかって。それは頭で考えてではなく、長澤の体が勝手に動いてそうなった感じがした」
「ちょうどいい時期に立ち会うことができた」自分自身で成長してるって感じてた?とMCからの質問に
「棒だなって思いました。私背が高いんですね。作品で見ると自分が棒に見えてしかたがないんです。何もしないで突っ立ってるだけにしか初めは見えなかった」
「監督に動けって言われて、犬になれ!って言われて。動かなきゃ、犬にならなきゃって思ってやってました」まさみは古厩の指示にしたがってまさみなりに考えてあの「ありがとう」を体で表現したのだった。「もう一度一緒にやりたいと思ってもらうことが私の目標」
小さいころはどんな子だった?
一輪車にハマってた。
母が兄を塾に送迎する間1時間、留守番する時間があったのでドラマを見ていた。一番最初に好きになったのは「裸の大将」。マネして切り絵をやってた。
昔から女優になりたかったわけではなかった。モデルさんにあこがれた。
オーディションの自己PRが何もなく、悩んだ挙句、歌がてっとりばやいと母とカラオケに行ってを探してELTを選らんだ。まさみの歌唱映像の中で東宝シンデレラオーディションが一番の事故映像。歌えてない。音程感がない。どうやらまさみは一度も音楽教育のようなものを受けたことはないようだ。
だがその後、「モスラ」「セーラー服と機関銃」「値踏みカメラ」「プロポーズ大作戦」「分身」などで歌を披露。音楽を聴くことが好きだった少女はだんだんと歌唱スキルを上げていく。(昨年末まさみはTOKYO No.1 SOUL SETのライヴに飛び入りゲスト参加して唄ってたんだな。なんでそんなことするん?)
まさみは車の運転、海外旅行、美容、ファッション、そして演技。さらには英会話、中国語会話まで、女優として役にたちそうなことはすべて真面目にコツコツ堅実にこなして成長していく。ここ、見習いたい。
ジャズダンスを習っていたのでオーディションの自己PR欄に「特技:ダンス」と書いた。
「踊ってみてって言われたけど断った。何も言わず黙って立ってました。踊りたくなかったので。」このときの審査委員の偉い人、すかさず空気を読んで「じゃあいいです」とさっと次の話題へ。掘り下げて欲しくないところは掘り下げない。芸能事務所のトップに求められえる姿勢だな。
ちなみに、10代の頃のまさみはインタビューでも答えたくない質問には、半目でテンションが下がった感出して答えなかった。ま、誰だって10代だと嫌な質問を笑顔で上手く切り抜けるスキルなんて持ち合わせていない。まさみは根が正直なだけ。
午後に水着審査があった。みんな昼ごはんを食べてなかった。すごくおなか空いてたけど、自分だけが食べることがすごく恥ずかしいことに感じて食べなかった。心残り。食べときゃよかったなって(笑)。
1年は仕事に通っていた。中2にあがるときに引っ越そうって話になった。事務所の子とルームシェアしてました。
そのころは東京に行けるだけでうれしかった。半年たってぐらいからさびしくなった
お母さんに電話で帰りたいって泣いたことは一度だけありました。いきなり大人の世界に入るとまどいはなかった?との質問に
大人と一緒にいることが変わってるって思うことがなかった。戸惑ったことはなかった当時の番組MC本上まなみと「グラビア撮影あるある」「カメラマンさんあるある」で笑い合う。
「もっと笑ってって言われる。これ以上どう笑えと?って思った(笑)」
「さくらに出演したことで一から教えてもらった」
「NHKはまず他と違ってリハがある」
「こどもだったのでふざけたくなるときがある。怒られた」
「熊谷真美さんにはやさしく気にかけてもらえた」
「今18歳、学校行って仕事して、いろいろなことをやったなって。あっという間だったとは思わない。」自分が思う女優像にどのぐらい近づいた?
「今やっとスタートライン」まさみはMC山本太郎と本上まなみに「役作りってどうやればいい?」と質問してみたのだが、ふたりとも「わからない」「こっちが聞きたい」と回答。まさみ苦笑い。
ちなみに、NHK朝ドラ「さくら」出演時のまさみ(14歳)。
たしかこのドラマは岐阜県高山が舞台ではなかったか?まさみにとって初めての方言つき演技だったはず。
そしてまさみは「一人旅したい。どんなテーマで行けばいい?」とも質問してみた。
山本、本上、「決める必要ない」で一致。まさみは一人旅なんてしたことあったかな?
「仕事をするのは買い物ができなくなったらイヤだなって(思うから)」
「好きな人には鍋とかホットプレートとか大勢で食べれるものが作りたい。」
「クラスの友達が大好き。もうちょっと学生でいたい。」
「早く結婚がしたい。あこがれてるだけですけど。」
「礼儀のあるちゃんとした人になりたい。気取ってない人になりたい。」
「気取ってない人になりたい」はまさみが芸能界入りしたときからの信条。東宝芸能に多大な利益をもたらす女優になっても普通に暮らしたいという少女まさみの初心は変わっていない。こういう自然体な女優って中華圏やアジア諸国ではとてもめずらしい。
ま、トーク番組はそれほど他と違う話があるわけでもない。だが、このまさみを見ていると、誰からも好かれる天才的素質を10代のころからずっと持ち続けていると感じる。すずにまさみお姉ちゃんは高校生のときからこんなに可愛いかったんだよって、教えてあげたい。
今年も自分はまさみを見て苦しむ1年になる。つらい…。
これは恥ずかしながら未見でしたので、ありがたく拝読しました。
返信削除当時から大人びた美人ですね。リラックスからか緊張からかわかりませんが、笑顔も本当に可愛いです。
真田丸、一年間ずっと出てくれると思っているので、きりの成長を見ていられるのが楽しみです。
真田丸、大河としてはかなりヘンテコな印象のドラマ。今のところ、まさみは木村佳乃の役のほうがピッタリではなかったか?って思う。
返信削除今年もまさみ研究者として、まさみの現在と過去を掘り下げるつもり。
確かに、木村さんのあの天真爛漫なお嬢様っぷりはまさみちゃんに合っているかも。でも、若い三人のラブコメパートはかわいらしいし、信繁のパートナーとなっていく今後の展開にも期待してます。
返信削除そして、まさみ大河の編纂作業もがんばってください!