マリア様がみてる（2010）

これを見てしまった。何も知識がない。どうやらライトノベルが原作の映画らしい。

これを手に取った理由はキャスト。波瑠が出ているのと平田薫。それに広瀬アリス、坂田梨香子、高田里穂といった注目のモデル女優たち。じゃなければこんなジャケットのDVDを手に取ることはない。波瑠がショートになる以前の出演作が見たかった。

私立リリアン女学園は大正時代の良家の女学校みたいなコトバを話し、服装の乱れを一切認めない非現実空間だが、ときたま挿んでくる街並み映像はごくフツーの現代日本。生徒たちは電車で通う？ま、コバルト文庫だから。

このツインテール少女は未来穂香。このとき12歳か13歳。挙動不審びっくり演技がいい感じ。この子はこのときが一番可愛かったな。ツインテールブームって5年前には始まってたんだな。「江ノ島プリズム」にも時の旅人役で出てた。

波瑠は女子高生の役をやっていようと自分には落ち着いたオトナの女性にしか見えない。制服姿が似合わない。複雑な家庭環境によって男性嫌いという設定。ずっと怖い顔して妹を指導。うーん、指導されたい。

広瀬アリスは首から機械式フィルム一眼レフカメラを提げている新聞部のメガネ少女。この時点で演技が魅力を感じるほどに上手い。

高田里穂は昨年、オーディションから突然ノンノ専属モデルになって自分を驚かせた。ローティーン時代からスタイルのいいモデル美少女だった。2013年にWHITE ASHの「Would You Be My Valentine?」というMVに出演したのだが、これがもう高田里穂のイメージビデオと言っていい作品になってる。20歳の今、やっぱり細くて背が高くて美人でつらい。この映画では15歳ぐらいなはずなのにキレイなお姉さんっぽくてつらい。神秘的な美少女っぷりでつらい…。本当につらい。

どうやら、「私を指導してくれるお姉さまがほしい」というテーマの映画らしい。妹の証にロザリオを渡す？なんだそりゃ？

ま、この映画、平田薫も坂田梨香子もその他もみんな動きがゆったりしてて優雅。もうひとつの「櫻の園」だな。薔薇だけど。かわいい子総出演でその手の目的で見るなら相当に楽しいヤヴァい1本だ。キャストの一人でも好きなら見るべきだ。ただ、坂田梨香子はあんまり出番がない。

開始早々「あっ！？」と声をあげた。一部の校舎シーンに見覚えがある！これは長野県松本市の旧制松本高校・あがたの森文化会館ではないか！昔、自分はちょっとだけ松本とかかわったことがあるのだが、ここの会議室や講堂を使わせてもらったことがある。あの中庭のベンチでお昼ごはんしたことある。