2015年4月27日月曜日

博士の愛した数式(2006)

これは小川洋子による2004年のベストセラー小説の映画化「博士の愛した数式」。
それほど見てみたいと思うような作品じゃなかったけど、何か自分に新しい知識をもたらしてくれるかもしれないので見てみた。

事故で脳に障害を負い記憶が80分しかもたない数学者(寺尾聰)とシングルマザーの家政婦(深津絵里)とその息子の交流を描いたもの。ヒューマンドラマっぽくて手に取ろうとなかなか思えなかった。自分としては何か数学トリビア的なものも期待したい。

冒頭の吉岡秀隆のシーンから見るのをくじけそうになる。このセンスは年配の人向け?この映画は吉岡が母・深津を回想する形で始まる。

常識のある庶民VS学問エリートの変なおじさん。寺尾と深津の2人芝居舞台を見ているような感じ。名優ふたりでもっていた映画だった。

深津が少女のように明るくて性格がいい100点満点なさわやか家政婦。博士の何度も繰り返されるつまらない話を楽しそうに聞いてくれる。この人なら1日家にいても何もストレスがない。

数学教師吉岡の生徒を前にした数学噺がとてもわかりやすくて関心した。ネイピア数eとかテイラー展開とか大学で習ったことをばばーっと思い出した。なんら役に立ったことのない知識だけど。

博士の義理の姉(浅丘ルリ子)、最悪…。自分があんな無礼なこと言われたらブチ切れると思うわ。子供を遊びによこすのは意図があってだと?記憶が80分しかもたない老人相手にどんな意図を達成できるというんだ?この偏屈な義姉、最後にちょっとは心を開くけど。

自分は年寄りが同じ話を何度もするのにつきあえなかった。だが、これからは何度でも笑顔で相槌を打ちたい。

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