2015年3月18日水曜日

CANON A35 Datelux で撮る

コニカレコーダーと一緒にこのカメラも昨年秋にジャンク箱から手にいれた。CANON A35 Datelux という1977年製距離計連動35mmフラッシュ内臓プログラムEEカメラ。いかにも70年代末によくあるタイプのカメラ。このカメラも216円でゲット。

デート機能はレンズ周りのダイヤルをかりかり回してシャッター側からフィルム面に照射するタイプ。これがデザイン的にあまりカッコよくない。
じつは、このカメラを発見したとき1回見送った。だが、2週間後その店に行ったときもまだそこにあったので購入。やっぱ二重像合致式の距離計連動機はあまりジャンク箱では見かけないので。
いつものようにアルコール綿棒で掃除とモルト張替えをしながら観察。このカメラは測光とシャッターを動かすのに水銀電池を2個使用する。ダイソーで買ったLR44を2個で代用するのだが、これがちょっとハードルが高い。
アルミホイルとスペーサーと絶縁厚紙をセロテープで貼るなどの工作が必要。これがちょっとめんどくさい。しかも撮影前はバッテリーチェックを確認してからの撮影をしないと、接触が悪いとちゃんと撮れない。

このカメラ、ジャンク品でも絶望的に人気がない。ジャンク箱にごろごろ転がってる。このカメラはF2.8 シャッター1/60以下の暗さだとフラッシュを使用しないとシャッターが切れない。フラッシュを使用するには別途単三電池が1本必要。

自分が手に入れた個体はフラッシュをポップアップさせるとキューンという音がするのだが、2分3分待ってもフラッシュ使用可能のランプが点かない。結局暗いと撮影ができない。なので単三電池は入れない。写真は明るい場所で撮れ!

このカメラのシャッター音がとても弱々しい。「ぴちゅ…」と小鳥がさえずる音がする。友人は釣ったワカサギが発する声だと言っていた。写真を撮っている感じがしない。

いつものようにフィルムを入れてテストに連れて行ったら、ピントを合わせようとすると二重像がズレていることに気づいた。1本撮り終えてからトップカバーを開けてピント像の調整をする。
フィルムを巻き取るクランク部の構造が慣れていないタイプだったので分解と組み立てに手間取った。いろいろややこしい構造をしていた。

二重像の縦方向のズレを直すのは簡単だが、無限遠で二重像が左右にズレているのを直すのは難しい。上からドライバーを突っ込んでネジを回して調整するのだが、これがどうがんばっても85点ぐらいしか取れない。ピッタリ合わせられない。
ネジをある程度以上まわしても今度は逆にズレていく。どうやっても90点以上取れない精度。深入りせずにあきらめる。ダイヤル回してピントを合わせても、ダイヤルの目盛りと合ってない気もするし。

で、いつものように試写の結果。フィルムはたぶんフジ業務用ISO100の24枚撮り
画面左上に光線漏れがある。10枚以上のカットで確認。うーん、遮光は完全にしているはずなのだが原因不明。それにしても白昼夢のような画になってしまったカットが多かった。納得のいかないカットが多かった。
光線漏れはそのカメラの個性という人もいるのでこのままにしておこう。たまに意図通りに撮れたカットもあったりする。

2 件のコメント:

  1. ブログ拝見させて頂きました!
    同じカメラをジャンクで購入したのですが写真も撮れる状態です。
    しかし急にシャッターがバネに押し返されるような感じになってしまいシャッターを切れなくなりました
    何かアドバイスなどあれば教えてほしいです...

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  2. 切れていたシャッターがなんとなくしか動かなくなったとすれば、その電池はすでに漏電ショートして、正しく電圧が供給されていない可能性が高い。

    正しく接続されてますか?
    ボタン電池の+と-が直で接触した状態になってませんか?

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