2015年1月23日金曜日

国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ

久しぶりに実家に帰って本棚からこの本をとりだして読み出した。「国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!」(吉田一郎 交通新聞社 2005)という本。世界中の謎な小国、地域を各4ページずつ解説した雑学本。

著者はバチカン、モナコ、ナウルと世界の最小国ワンツースリーから紹介。どうしてそんな小国が生まれたのか?どうやって生きているのか?世界史や地理の教科書に1行たりとも書かれていない小国たちの面白エピソード、そして哀しみ。

保護国、中央政府の統治が及ばない自治共和国、海外県、植民地、飛び地などなど。子供の頃から世界地図を眺めていて不思議に思ったエリアを総解説。
司法、行政、警察、軍隊、宗教、徴税、統治、言語、治外法権…複雑に絡まりあう。教科書を読むよりも、こういった小国の涙ぐましい努力を楽しい雑学本で読むほうが国とは何か?といった子供の疑問に答えることができるのではないのか。

サンマリノ、リヒテンシュタイン、アンドラといったおなじみの小国から、昨年話題になったクリミア自治共和国も学んだ。沿ドニエストル、南オセチア、アブハジア、ナゴルノ・カラバフ、北キプロス、ソマリランド、西サハラ、コソボ、ジブラルタルといった紛争地帯もわかりやすく面白く解説。そうだったのか~という感じ。

アトス山、マルタ騎士団、といった治外法権自治宗教エリアや団体、そして、ビアフラ、シッキム、サラワク、ダンチヒなど、かつて存在していた国や地域、会社が所有経営していた南大東島、などを読み進めていると「国」というものはあいまいなものだなと思う。

初めて知ることだらけだった本だが、「日本とモナコには国交がない」って初めて知った。(注 2006年に国交樹立したらしい)

2 件のコメント:

  1. サッカーUAE戦、残念!!

    今回の『国マニア』本も著者もまったく知りませんでした。現在はちくま文庫から文庫になって出ているようですね。私も古本屋で探してみようと思います。
    ついでに吉田一郎氏をWikiで調べたら、赤羽生まれ大宮育ち、前さいたま市議会議員だとか。
    「野次馬的アジア研究中心」という吉田氏の主催するHPが面白い。HPの項目の膨大さに圧倒されました。その中の「世界飛び地領土研究会」という項目が『国マニア』の元になっているようです。このページにはなぜか氏が市議会で質問する動画も沢山あります。

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  2. まじですか……。全部初めて知りました。この人は香港で新聞記者やってたってことしか知らなかった。
    UAE戦見るんじゃなかった。疲れただけだった。香川は数年前の輝きをもう失ってしまっていた。

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