2014年12月1日月曜日

ペタル ダンス (2013)

宮崎あおいが出演している、ただそれだけの知識だけで「ペタルダンス」を見た。

石川寛、おそらくもっとも退屈な映画を撮る映像作家。自分は「好きだ、」も「tokyo.sora」も見ているので、この監督が撮る映画なら予想がついていたのだが、ほぼ予想通りの雰囲気の映画。

おそらく、この映画に脚本とよべるようなものはない。役者たち(宮崎あおい、忽那汐里、安藤サクラ、吹石一恵)にだいたいのテーマを与えておいて、あとはカメラを回しておく、そんな感じ。静寂と都市ノイズ、そして菅野ようこの音楽。大げさでわざとらしい劇的な要素を一切排除、何も起こらないロードムービー。

ただ、この映像作家の作るどんよりと曇った寒々しい画は、写真に関心を持ってる自分からすると惹かれるものはある。コントラストと彩度の低い、冬の英国の海岸のような風景に溶け込む宮崎あおいの可愛らしさがこの映画の数少ない救い。人によっては評価しないであろう静寂と間合いは、センスの合わないうるさい会話劇を見せられるよりか数倍マシ。

忽那汐里は愛嬌のあるユニークな顔をしているが、なかなかブレイクしてくれない。同じ店に勤める同僚が後藤まりこだったのがびっくり。宮崎あおいが好きな人なら見てもいい1本。


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