ざっくり言うと、女子高生歌人・桐谷美玲が2回フラれる映画。
そんなことがありえるの?ま、男性ファンとしたらラブラブを見せ付けられるよりも、フラれる桐谷を見るほうがいいのかもしれない。
「他人への想いが込められていない」とダメ出しされて、短歌の創作に悩む桐谷→バスケ部の王子さまからフラれる桐谷→幼なじみの大学生にアタック→幼なじみの祖母のいる富山へ二人旅→告白→フラれる……というロードムービーと言ってもいいかもしれない内容。
それほど面白いこともない。72分と短い映画だが長く感じた。
だが、桐谷の鮮烈な極細水着シーン、高校生なのに大学生と民宿に泊って飲酒し「胸もないし…」と管を巻くシーン、男に夜這いをかけて断られるシーンなどがある。ちなみに、桐谷本人は自分を「胸がない」とはまったく思っていないそうだ。むしろ大きい部類。
自分が一番注目したシーンは、幼なじみ大学生・三浦貴大に富山の祖母から送られてきた、祖父の形見の二眼レフカメラ・ローライフレックスだった。
富山の漁師だったおじいさんがローライフレックス?リコーかヤシカじゃなく?ローライでもいいけど、それならば相当に芸術的な写真をたくさん撮っていないとおかしい。仏壇の写真だってバッチリきめたセルフポートレートぐらい撮っていそうなもんだ。
孫と祖母のふたりでガチで一期一会のポートレートを撮るなら、もっとしっかりピントを合わせろ桐谷!って思った。できればフラッシュを使うか、レフ板を使え!って思った。
ポーズを変えたり、配置や構図、露出を変えて何枚か撮れ!って思った。おそらくちゃんと撮れていないだろうなと気になった。この映画で二眼レフに興味を持った人がどれぐらいいただろうか?
「わたしはまだ性愛を知らない」などと女子高生歌人に短歌を詠まれてもとまどう。
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