浅草駒形橋のたもとに店を構えて200余年の老舗
駒形どぜう さんに初めて入ってみた。友人とふたりで。
もう10年来は「一度入ってみたいなあ」と言いつづけてきた。
自分は今まで一度も「どじょう」を口にしたことがない。
東京の人気観光地のひとつなので、店内は昼時にはいつも満席。
だが、1階の座敷で食べることしか考えになかった。
「1階座敷で食べたいですっ」(キッパリ)
奥の席を与えられた。板を挟んで座布団が敷かれている。板の上に鍋が運ばれる。
板の上をまたがっていいのか一瞬躊躇するのだが、そうしないと座れないし、みんなそうしてる。
どぜうなべ1人前1,750円を2人前注文。
定食もある。「どぜう」だけ食べる人はいないらしく、「飲み物は?」ときかれる。しかたなく昼間からビールを飲む。スカイツリーが描かれたラベルだった。
注文してからわりと早くこれが運ばれてくる。なべというよりも鉄の皿だ。
隣の人と共用の箱からネギをとってどばっと、どじょうを覆うほどに載せる。
ネギがしんなりしたらいただく。割り下を足したり、山椒、七味をかけたりしながら。
どぜうを人生初体験……。
やわらかい。自分に受け入れられるのか不安もあったのだが、いける。
1年に1回は食べていいと思う。これで夏を乗り切れるような気がする。
いつかまた来たい。
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