この映画の舞台となっている忍城下は現在の埼玉県行田市の行政の中心地。昨年、郷土史博物館を見学してきたばかりでとても楽しく見れた。駐車場から博物館へ向かう場所がかつての激戦区。ポスターやら関連グッズやらで行田は盛り上がっていた。
エレカシの「ズレてる方がいい」が主題歌。エンドロールで行田市の「のぼうの城」観光スポットが紹介されている。
なかなかの大作で、大河ドラマなみの豪華キャスト。これだけの役者をそろえるのは大変だ。かなりのチョイ役でさえ和田聰宏、ピエール瀧、西村雅彦、鈴木保奈美、尾野真千子、芦田愛菜だったりする。
敵方の主役・石田三成は上地雄輔。かなりのかっこつけ男。大谷吉継は物事がよく見えてる男。長束正家は威張ってるだけのチンピラとして描かれてる。
城の水攻めって、こんな風にまるで津波のような感じだったの?自分はじわじわ水位が上っていくってイメージしてた。
この映画、たぶんつまんないんだろうなって思ってた。理由は監督に樋口真嗣が名を連ねていること。さらに、野村萬斎の演技を自分が許容できるか不安だった。想像の通り、踊りと歌のシーンが長すぎる。もっとテンポ良くおもしろく出来たはず。だが、それでも鑑賞に堪える娯楽大作だった。
石田三成が陣を置いたさきたま古墳群の丸墓山古墳から忍城を眺めたことがあると、さらにこの映画の世界がいきいきとイメージできる。自分は過去3回、この場所へ行っているので感慨深かった。あの場所が400年前、豊臣方に水攻めされたという歴史ロマンを感じることができる。北条方で唯一落ちなかった忍城。行田市民は郷土の歴史に誇りが持てる。
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共同監督の犬童一心は「大島弓子マンガの実写専門」だと思ってましたが、こんな大作も作るんですか。「グーグーだって猫である」はマンガも映画も心温まる良作ですよ。小泉今日子が大島弓子を演じて素晴らしい。
あ、そうか、樋口真嗣のほうは「隠し砦」の人か・・・。
大谷吉継は知力も武力も人格もバッチリ。波乱万丈の人生に悲劇の最後。
業病で白布で顔を隠していたハンデがなければ、大河主役の条件は完璧なのにな。
おまけに大谷の娘婿は真田幸村ですし。
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大谷吉継のことまだよく知らない。この映画では山田孝之、天地人では頭巾姿の津田寛治。黒田かんべえよりも大谷がいい。
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信長の野望でも水のエリアが多く設定されてますね、忍城。
水攻めの最初は堰き止めからの放水ですからね。忍城は行ったことは無いのですが、三成が模したと言われる備中高松城の周りの陣跡は岡山に行った際に寄ってみました。
最近の戦国ものには忍城の武将もちょいちょい出てきますね。
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この映画を見て調べてみるまで「備中高松」が香川県の高松と違うって気づいてなかった……。