2013年7月17日水曜日

ペンデレツキ Credo(1998)

Penderecki_credo
ポーランドの高名な作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ Krzysztof PENDERECKI (1933 -)の「Credo」という曲のCDがたまたまそこに500円であったので購入。実はここ最近、自分が一番気になる作曲家はペンデレツキだった。

ペンデレツキという名前を知っているとすれば、現代曲に関心が高いか、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッド(ペンデレツキを強く尊敬)を追いかけてる人だけかと思う。日本で普通の生活をしているならばまず耳にしない音楽。

ペンデレツキという人は1960年代まで前衛。トーンクラスターを使用した「ぐごごごぉぉぉ」という圧迫感のある戦慄の恐怖音楽を作り続けていた。

後にロマンティックで宗教的な曲が増えていく。このCredoも1997年から1998年の間にオレゴン・バッハ・フェスとヘルムート・リリングの委嘱によって作曲されたという。

自分は「ルカ受難曲」と「ポーレンド・レクイエム」だけ聴いたことがあって何となく予測はしていたけど、このシンフォニックに和音を鳴らすペンデレツキにはあまり関心ない。この曲もどこかベートーヴェンのミサ・ソレムニスを思わせるような荘厳な感じ。オーケストラが派手に鳴って始まる。

NAXOSレーベルに多くの録音を残してるアントニ・ヴィトという指揮者のペンデレツキ・レコーディングがすごい。どれも安価で質が高いすばらしい企画。この作曲家の最近の作品まで網羅している。60年代の前衛的作品は他にも録音が多く存在する。ホントはそっちを先に欲しかったけど。ま、ほしいCDをすぐに買えるほど裕福じゃないので。

この作曲家のもっとも有名な作品が「Threnody 広島の犠牲者に捧げる哀歌」(1959-1960)だ。音源がYOUTUBEに上っているので紹介したい。阿鼻叫喚の地獄絵のような音楽って言われてるけど、プログレやら聴いてる人ならなんてことないと思う。自分はこの曲がペンデレツキで一番好き。

2 件のコメント:

  1. 川崎鶴見(有限責任)2013年7月17日 20:18

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    名前は聞いたことあります。
    「日本のベートーベン」佐村河内守をTVで見たとき知ったのかな。
    佐村河内の交響曲第1番「hiroshima」は見事に期待ハズレだったけど。
    ペンデレツキとグレツキは同じ1933年ポーランド生れなんですね。
    自分の音楽人生の中でかなり上位のグレツキ「悲歌のシンフォニー」。
    先日ブックオフの500円コーナーに並んでいたので悲しかったですが・・・
    グレツキだって「悲歌のシンフォニー」以外は前衛すぎて耐えられない作品だったし。
    逆にペンデレツキは500円で聴ける。うーん。これがブックオフのいいとこだと
    ポジティブに考えてわたしもペンデレツキを探してみようかな。

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    や!グレツキ聴いたことありますか!自分はまだ有名なソプラノの部分しか聴いてないです。他の作品が前衛っぽいとは知りませんでした。
    日本のベートーヴェンってNHKでちょっと見たけど、あまり自分の関心の対象ではないかも。
    ペンデレツキは「シャイニング」にも使われています。でも、「前衛大好き!」って人以外にはあまりススメられないかなぁ。

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