「I LOVED YESTERDAY」期のインタビューだが、なによりもYUI史上最強グラビアとして知られる1冊。MARI AMITAによるモノクロのポートレイトが史上最強の破壊力!
「ねえ、どこか行こうよ」→「ごめん、そのバイク壊れてるんだ」→「じゃあ、公園でも行こうよ」という流れ。わりと入手が容易なようなので、最近ファンになった人にも是非手元に置いておいてほしい1冊。
そして古河晋によるインタビューはなぜか「Am I wrong?」を掘り下げる。以下引用
「Am I wrong?」は「わかりあえない」ということがかなりストレートに描かれている曲ですが、これは普遍的にずっと自分の中で引っ掛かっているテーマなんですか?
「テーマというか、わかりあえないこともあるなっていう。ほんとはわかりあいたいんだと思うんですけど、全部わかりあってしまうってことには、やっぱりなにか無理が生じるわけで。でも別にその『わかりあえない』っていうのはネガティブなことじゃなくて、やっぱり大切なもの、守りたいものがたったひとつあるということで。でも別にそのために困らせたいわけじゃないっていう葛藤もあるなかで、今日も歌を作ったんだと。全部、歌詞の内容をそのまま言ってるんですけど(笑)。で、こういう感情を抱くわたしが悪いの?っていうふうに終わるんですけど、それは自分に対しての問い掛けでもありっていう。『わかりあえない』っていう言葉を言うことってすごく勇気が要ることだとは思うんですけど、でもやっぱりそれをなくしてもいけないって思いましたね。」
これまでのアルバムの最後に入る曲は「Spiral&Escape」でも、「Why?」でも、そして今回の「Am I wrong?」でもそういうことを歌ってきて、しかもどんどん「わかりあえない」ということをストレートに歌うようになってますよね。
「すごく明確な感じで書いてると思いますね。明確っていうかそのまんまですね。」
昔から自分の中では、人とわかりあえないということをポジティブに受け止めてきたんですか?
「というか、そういうものなのかなあっていう感じです。」
だから人と向かい合う上で諦めるわけでもないし、妥協するわけでもない、常にボーダー線上で曲を書いているところがありますよね。
「そうですね、どっちも考えるというか、どっちも存在しているものだと思うし。割とその境目みたいなところで『あれ?このまま通り過ぎちゃうかあ』(笑)みたいな感じですかね」
でもその立ち位置は、YUIさんがミュージシャンとして表現していく上で重要なんでしょね。
「そうなんですかね」
たとえば、YUIさんって自分がロックミュージシャンだという意識ってありますか?
「う~ん、なるほど、ロックミュージシャンって何ですかねえ?わたしはロックってなんかこうクヨクヨしそうになったり、めげそうになったときに背中を押してくれるものなんじゃないかなって思ったんですけども。そういう意味では、ポップなものでもロックに当てはまったりもするし。やっぱり私は、これまでたくさん音楽に救われたり助けられてきたことがあったのでそういう音楽を作っていきたいなと思うんですけども。やっぱりロックってそうやって励ましてくれたりするものなんじゃないかなあと思うんですけど」
YUIという人は他人から「こうなんでしょ?」的なことを聞かれるといつもこんな感じだ。考えているのか考えていないのか、のらりくらり。解釈は聴く人にまかせるのがYUIのスタイル。「Kiss me」も意味を考えたところでわからなくてあたりまえなようだ。結局、いろいろな感情がある・・ということのようだ。
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