このCDも1週間ほど前にブックオフで500円コーナーから掘り出してきた。えぇ、・・・ちょっと安すぎないか?でも、その金額だったからこそ自分が聴けたわけだが。バーンスタインが1988年にシカゴ響を指揮したショスタコーヴィチの存在は前々から知っていたけど捜し求めて買うほど興味を持っていなかった。第1番ヘ短調と第7番ハ長調「レニングラード」のカップリング2枚組み。
Shostakovich Symphony No.1 & No.7 "Leningrad" Leonard Bernstein cond. Chicago Symphony Orchestra 1988 Live Deutsche Grammophon
第7番は人気が高い曲のようだが、ディープに進んだオタたちからは内容が浅い大げさで重たいと評価されない曲らしい。自分も一時期この曲を好んでかけていたけど最近はめっきり聴く機会が減っていた。ちょっと飽きていた。だがしかし、・・・
あら?なんかフツーにおもしろく聴けた。まず金管セクションの鳴りっぷりが今まで聴いてきたどの演奏のレベルも振り切っている。全体的にテンポが遅いと感じる演奏だが、1曲聴きとおしてみたらそんなことはどうでもよくなる。とても内容の濃い演奏。演奏上の技巧が世界最高レベル。ああ、いい買い物。
そして今回、第7番以上に第1番に魅力を感じた。以前、この曲は自分にとってテンションの上がらない曲だったのだ。19歳の天才少年が書いた才能大爆発の1曲。暗くて重くてシニカルでユーモアのある曲。意外に多くの巨匠達もこの曲を取り上げている。バーンスタインのおかげでようやくこの曲の魅力がわかってきた。
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