2010年11月23日火曜日

ヴェーベルン をがんばって聴いてみる

Sinopoli_webern 学生のころからときどき思い出したようにがんばってヴェーベルンを聴いてみたりしている。普段クラシックを聴かない人にとってはまったく音楽に聞こえないだろう。聴けばまったく他の作曲家の音楽とは違った方法で作曲されていることに気がつくだろう。オーケストラのための曲でありながら、ほとんどの時間が最小限の音しか鳴っていない。聞き手にサービスしよう楽しませよう感がまったくない。これが20世紀の現代音楽の主流。音楽の感動を得たい!という人にはまったく薦められないのがヴェーベルン。唯一いいかな?と思われる人気曲が「夏風の中で」。これは普通のクラシックファンの間でもわりと聴かれている。この作曲家の残した数少ない曲はどれも知的好奇心と義務感で聴いているカンジ。20世紀クラシックの最重要作曲家の一人だから。

今回、わりと評判のよいシノーポリ&シュターツカペレ・ドレスデン盤をチョイス。わあ、確かにオケの音がいいし集中して聴ける。今までほとんどシノーポリを避けていた。てっきり変人B級指揮者だと思っていたがそれは完全なカン違い。美しい鉱物標本をみているかのような1枚。今回、変奏曲op.30も協奏曲op.24も5つの小品op.10も興味深く聴くことができた。

Kegel_webern そしてもう1枚、こちらも評判のいいケーゲル&ライプチヒ放送SOのベルク&ヴェーベルン作品集。困ったことに最近、輸入盤を自分のポータブルCDプレーヤーがちゃんと読み込んでくれない。まったく認識してくれなかったり、途中でぶつっと停止する。困るな・・・。

ケーゲルはバシッとカッコイイ音を出してくれるが、こちらは録音が古い分音質で劣るか・・。オケの管楽セクションがシノーポリ盤にくらべると聴き劣りする。

自分は昔から「6つの小品op.6」にこだわって何回も聴いているけど、未だに覚えられない。やがて、音大生でもないのになにやってんだろう?と思うようになってしまった。そしてそれは懸命なことなわけだが。

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